アクセス数50。数字に反応した。下がり続けている。誰も読まなくなったとして、さて、次なる策は如何なものか。昨夜、Kさんが夢に現れた。一緒に仕事をしている。なにやら哀しげな表情に見えた。彼とはあらゆる仕事をした。植木、草むしり、塗装、ハウスクリーニングから身障者の旅行の付き添いまで。筋ジストロフィーの知人の送迎では仙台や四国に行った。Kさんの知人、同時に顧客には脳性麻痺の人も手足のない人もいた。彼ら彼女たちは実にエネルギッシュ。明るく、ユーモア精神に溢れていた。
とある若者。彼は筋ジストロフィー。この病気は筋肉を動かせない。頭を固定しないとダラリと後ろへ垂れ、悪くすれば骨折する。常に付き添う。S君、彼の母親、Kさん、俺で仙台へ行った。初めての場所。付き添いは無料。S君とはあまり話をしなかった。筋ジスは顔の筋肉を調整できない。つまり、喜怒哀楽を表せない。俺自身、人との接し方がわからなかった。コミュニケーションなど取りようがなかった。旅行とはいえ、しんどかった。四国巡りも同様。重い機械を持ち、車椅子を押し、持ち上げる。介助をめぐって、Kさんと言い争いもした。
Kさんの元を離れた何年か後にS君が亡くなったと訊いた。彼は俺に感謝していたそうだ。コミュニケーションは言葉ばかりではないのだろう。Kさんを通じ、多くの身障者と出会った。親しかった。その大半の方はすでにこの世にいなくなった。葬儀にすら出られなかった。Kさんと離れて約20年。「彼は頑張っている」と人づてに知った。俺を評価しているとのこと。果たしてKさんを思い出の彼方に追いやられるだろうか。
白井勝美