最近、スポーツブログと化しているので(苦笑)、少し違った話題を書きます。
3日に日銀短観
が発表された中で、大企業の業況判断と設備投資に注目が集まりました。
特に、大企業製造業の設備投資については前回に比べて8.2%と高い伸び率になっています。
設備投資が、需要以上に行われれば、在庫が増えることになるので、日銀としては利上げで抑制したいと当然考えます。
加えて、5月の失業率は4.0%と約8年ぶりの低水準でした。
また、消費者物価指数も緩やかに上昇しており、5月は前年同月比0.6%と7ヶ月連続のプラスになりました。
さあ、これでゼロ金利解除に向けて、動き出すのかといえば、不安要因もいくつかあります。
まず、株価の不安定さがあげられます。
前回2000年にゼロ金利解除を強行したことがきっかけで、ITバブルがはじけ、株価1万円割れを経験しました。
このときは、量的緩和という極めて異常な政策まで打ち出し、何とか経済を支えました。
この経験がトラウマとなっているでしょうから、日銀としては慎重にならざるを得ません。
また、米国の経済も住宅バブル崩壊かと騒がれ、磐石といえない中、国内株式市場で、ゼロ金利解除が完全に織り込み済みとは言いがたいでしょう。
では、どのタイミングでゼロ金利を解除するのでしょうか。
自分としては、8月の金融政策決定会合ではないかと考えています。
政府への根回しを含め、もう1ヶ月、状況を見ると考えます。
いずれにしても、景気がよくなれば、利上げするのは当たり前ですから、当然といえば当然です。
ようやく日本もこの異常事態から抜け出せるようです。
7月か8月か。
日銀と政府との駆け引きもあり、ゼロ金利解除という大きな政策の転換点をしっかりと見守っていきたいと思います。