本日、アカデミーヒルズ主催の「知のライブハウス~2006年を読む」というセミナーに参加しました。
お目当ては、竹中平蔵大臣です。
彼が、今年何を思い活動するのかに興味がありました。
このセミナーは、前半が竹中大臣と米倉誠一郎氏との対談、後半は3人の起業家によるパネルディスカッションの2部構成でした。
まずは、竹中大臣。
今年のキーワードを聞かれ、「大きな木?」と答えていました。
2003年から、改革の芽が出てきて、ようやく今年大きな木に成長しそうだ、でも花が咲くまでにはまだなっていないという意味だそうです。
そして、大きな木にするにはマネーという水が必要だとも言っていました。
まだまだ水が不足しているらしい。
この、お金の流れを民営化することが大切で、その入り口が郵政であり、出口は融資ということになる。
入り口について、日本の家計に占める金融資産は1400兆あるといわれているが、このうち26%が郵便局を経由して国に流れている。これを10年後に5%まで下げる。
出口について、民間企業の16%は政策系銀行から融資を受けている。これを10年後までに5~6%に下げる。
なるほど、いつも思うのですが、竹中大臣の話し方はとても平易な言葉でたとえ話を上手く使い、読み解いてくれます。
非常に高度な話でも、分かったような気にさせられる。
いわゆる竹中マジックにY氏はいつも魅せられてしまいます。
また、ソフトパワーという言葉を使って、日本の魅力についても語っていました。
ソフトパワーという言葉については、ジョセフ・ナイ氏の著書を参考にして欲しいが、要するに、魅力によって、相手の行動に影響を与え、自分の望み通りの結果を得る力と考えて欲しい。
では、日本の魅力はどこにあるのだろう。
ジャパニメーションや、ゲームといったソフトコンテンツであろうか。
2005年を転換点として、人口減少社会が到来した中で、定住人口ではなく、交流人口を増やす努力が必要だと竹中大臣は説きます。
交流人口つまり、観光など短期滞在する人たちを増やすには、観光資源を活用すべきだとも。
そのためにも、分権が必要で、地方にもっと自由度をあげて、同時にその分の責任を持ってもらうことが大切だそうです。
なぜ、地方分権が必要なのかを違った角度から解説してくれました。
さて、その後デジタルハリウッド大学学長の杉山知之氏、「mixi」を作った㈱イー・マーキュリーの笠原健治氏、ソフトブレーン㈱の宋文洲氏によるパネルディスカッションでしたが、これがなかなか面白かった。
宋氏がキーワードとして挙げたのは、「価値の再定義」でした。
例えば、村上ファンドの村上世彰氏がどこかの株を買うと、皆こぞって買い、株価が上がる。
つまり、彼が企業価値を再定義することによって、他の人たちがその価値に気づくのだと宗氏は言っていました。
今年は、いろいろなところに「見直し」が起こると彼は予想していました。
Y氏も、付加価値について、考えることが多いので、耳に残りました。
また、笠原氏は2004年にmixiを立ち上げるにあたって会社で意見が分かれたそうです。
最終的には、とにかくやってみようと。
やっているうちに分かってくることもあると感じたそうです。
日本人(自分も含めて)は、やる前からいろいろと言い訳をしたがります。
とりあえずやってみて、やっているうちにいろいろと分かってくるという発想がたりないですね。。
大変参考になりました。
杉山氏のキーワードは「ネットから始まるデジタルコンバージェンス」でした。
要はテレビとネットがコンバージェンス(融合)する日がもう間もなくやって来る、デジタルテレビの時代には、IPテレビになっているだろうと。つまり電波での放送を独占していた既存の放送局と、Gyaoのようなネット放送局と同じ土俵に乗ることになる。
だとすれば、既存の放送局を買収する必要はなくなるのだといっていました。
恐ろしい時代になってきましたね。
既存の放送局は、何か手を打っておいた方がいいのではと感じさせられました。
興味のある人は読んでみてください。
恐らく、今日話した内容と一致すると思います。
知のライブというだけあって、臨場感のあるパネルディスカッションではありましたが、一つだけ不満がありました。
それは、モデレーターを務めていた米倉誠一郎氏。
彼はアカデミーヒルズの塾長らしいが、とにかく時間の配分が悪い。
竹中大臣とのディスカッションでは、恐らく聞きたいことの3分の2程度しか聞いてなかったのではないでしょうか。
質問時間もほとんどなく、がっかりしました。
2部についても、パネリストが自分の土俵に上がってくる場合にはいいが、そうでないと空回り。
もう少し、相手に合わせていろいろと聞き出す工夫がモデレーターには必要ではないでしょうか。
今年最初のセミナーとしては、士気も上がり、BAR戦略のヒントも得られたので参加してよかったと思います。
やはり、勢いのある人たちと同じ時間を共有することは大切ですね。
彼らからパワーをもらった気がします。
たまにはセミナーに参加して刺激を受けるのも大切だと、改めて感じました。

