先輩の助言 | マサチューセッツ時々ニッポン

マサチューセッツ時々ニッポン

日本人の私とアメリカ マサチューセッツ州のダンキチが長い遠距離を乗り越えて共にアメリカ生息中

在米暦の長い先輩方の助言は当人の苦労もあり重みが違いますね。



今回おはぎを差し入れに伺った際、ご主人の亡くなった悲しみに浸ってる暇が無い程に色々あった事を聞きました。



ご主人は本格的に調子の浮き沈みが出てきた数年前にアメリカ市民権を取得して奥さんはグリーンカード保持者でした。



ご主人が亡くなる前に相続について色々相談した際に発覚した事が【マサチューセッツ州ではパートナーが多国籍の場合には相続税で40%持っていかれる】と言う事だったそうです。
(子供は国籍が何であれ税金取られるのでアメリカ市民のパートナーが受け取るのが一番良いようです)



夫婦が揃ってアメリカ人の場合は無税で相続出来るのでご主人が亡くなってすぐ領事館で日本のパスポートを更新してからアメリカ市民権を取得。そして色々な手続きを開始したそうでした。



日本にも銀行口座があるので日本の身分証明書であるパスポートは必須だったけど、アメリカ市民権を取得すると領事館で提出する【アメリカの滞在証明書(ビザ)】が無くなるのでグリーンカードのうちに更新して...と手順を考えて進めていったそうです。



アメリカ市民権を取得すると決め、面接日がいつかを話した時はご主人は病院で話すことが出来たそうです。亡くなったのは面接の数日前で全てを投げ出したかったけど面接に行ったと言ってました。



1.アメリカ市民権取得への手続き開始
2.日本のパスポート更新
3.アメリカ市民権取得
4.遺産相続の手続き開始
5.日本へ行き英文の死亡届を翻訳して手続き開始



アメリカに住み始めて出会った片方が日本人夫婦または夫婦揃って日本人の長年連れ添ったカップルは仲睦まじい方々ばかり。



パートナーが亡くなって何十年経とうとも思い出さない日は無いし、ふっとした時に懐かしくなったり会いたくなったり寂しくて泣いちゃうのよと聞いて私の方が涙腺崩壊でしたぐすん



さて。



先輩の助言でマサチューセッツ州のホームページ上にあるWill(遺書)のひな形PDFを送って頂きました。



大掛かりな物は後で作ることも出来るけど、ひな形に記入して2人の証人と一緒に役所とかで公的文書にして貰っておいても十分に効力のあるWillになるから!



養育費もあるし銀行口座が夫婦別なのにやろうやろうと言って10年も経ってしまった私達夫婦。今年は節目として作っておこうと思います。