2018年 書初め 「頓悟漸修」(とんごぜんしゅう)
『頓悟漸修』(とんごぜんしゅう)
「あえて「生きていく意味」は何か、ともう一度訊かれれば、私としては、大いなる命の流れに身を任せながら、無常を楽しむことだと申し上げたいですね。無常なるものの中でもとりわけ自己意識の変容です。
自己意識というのも、一度変化すればすべてが解るなんていうものじゃない。何度も何度も、あるとき不意にそれは起こると思います。これを「頓悟」と云いますが、我々はその悟りでどんな現実も乗り切っていけるわけではありませんから、また困難にぶつかったら宇宙意識に沿って努力する。全てを「ご縁」と受けとめる努力と云ってもいい。これが「漸修」です。言ってみれば、この「漸修」という努力があるからこそ「頓悟」もある。
結局のところ、私たちの人生は「漸修頓悟」なんだと思います。今、答えが出ない問題を抱えているからといって、性急にそれを求めなくていいんです。
(中略)
答えはすでに悠々と存在しています。道も作ったり切り開いたりするものじゃなくて、すでに堂々と存在しているんだと思います。答えも道も、あなたが自然に気づくのを楽しみに待っていてくれるんじゃないでしょうか?
なんだか自力宗と云われる禅宗の坊さんらしくない結論ですかねえ。
だけどそんな枠組みはあまり気にしなくていいと思いますよ。(後略)」
『まわりみち極楽論 人生の不安にこたえる』
玄侑宗久(げんゆうそうきゅう)・著
(240ページ~)
母に借りた本から学びました。
あけましておめでとうございます
2018.1.1..初日の出
きれいでした!
年賀状にかえて・・・。
またね♪