<第15回日刊スポーツ・ドラマグランプリ受賞者発表>
主演男優賞は、日本テレビ系「妖怪人間ベム」のKAT-TUN亀梨和也(26)が受賞した。愛犬が威嚇する際に見せる表情をまねるなど、アイドルの肩書を振り切った役作りを敢行。名作アニメの初実写化でプレッシャーがかかる中、原作ファンからのブーイングをエネルギーに変え、ドラマ版ベムを丁寧に作り上げた。
ドラマ同様にベラ役の杏、ベロ役の鈴木福とは固い絆で結ばれていた。休憩時間はいつも一緒。3人でセリフの練習はもちろん、福とはなぞなぞ、杏とは化粧品の情報交換をした。「本当に撮影が大変だったけど、みんなで支え合いながらやれた。みんなで台本を持って意見を言い合う、こんなアナログ感なドラマはないよね」。
20~50代を中心に、幅広い年代層から認められての主演男優賞受賞。また、東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方では、視聴率が軒並み高かった。「このタイミングで、当たり前の幸せ、人とのつながりというメッセージ性の強い作品に参加できてよかったなと思います。その上、賞をいただけてうれしいです。こういう色物というか、角度から伝えたことを受け入れてもらえたのかな」。