<第15回日刊スポーツ・ドラマグランプリ受賞者発表>

 主演男優賞は、日本テレビ系「妖怪人間ベム」のKAT-TUN亀梨和也(26)が受賞した。愛犬が威嚇する際に見せる表情をまねるなど、アイドルの肩書を振り切った役作りを敢行。名作アニメの初実写化でプレッシャーがかかる中、原作ファンからのブーイングをエネルギーに変え、ドラマ版ベムを丁寧に作り上げた。

ドラマ同様にベラ役の杏、ベロ役の鈴木福とは固い絆で結ばれていた。休憩時間はいつも一緒。3人でセリフの練習はもちろん、福とはなぞなぞ、杏とは化粧品の情報交換をした。「本当に撮影が大変だったけど、みんなで支え合いながらやれた。みんなで台本を持って意見を言い合う、こんなアナログ感なドラマはないよね」。

 20~50代を中心に、幅広い年代層から認められての主演男優賞受賞。また、東日本大震災で甚大な被害を受けた東北地方では、視聴率が軒並み高かった。「このタイミングで、当たり前の幸せ、人とのつながりというメッセージ性の強い作品に参加できてよかったなと思います。その上、賞をいただけてうれしいです。こういう色物というか、角度から伝えたことを受け入れてもらえたのかな」。

KAT-TUNが22日、全国ツアー東京公演を東京ドームで行った。この日は同所3日間連続公演の最終日。公演前にメンバー全員で会見を行った。

 昨年の全国ツアーは東日本大震災の影響で中止になっただけに、全国ツアーは約2年ぶり。ツアー題名は「CHAIN」であることから、亀梨和也(26)は構成について「つながりを意識しました」と明かした。

 また、KAT-TUNは元メンバーの赤西仁(27)が女優黒木メイサ(23)と電撃結婚したことについて、初めて言及した。田中聖(26)は「僕らも報道が出るまで知らなかったです」。亀梨は「ビックリしなかったです。世の中で一番驚いていない5人だと思います」と話した。

 全国ツアーは2月の新潟公演を皮切りに今月28日の仙台公演までで、46万6000人を動員。


イースター島のモアイ像など世界に残されている歴史の謎を、ビートたけしさんと人気グループ「KAT-TUN」が最新の科学で分析するスペシャル番組「たけしの超新説研究所 最新科学が歴史を暴く」(日本テレビ系)が3月20日に放送される。KAT-TUNと初共演となったたけしさんは「この子たちはアイドルなので、俺困っちゃうよね」と笑いながらも、「こういう(科学バラエティー)番組は大体NHKが多いので、(民放の)地上波で流れるのがうれしいね。荒俣宏さんなどのお力もあり、見事なバラエティーになりました」と自信をみせている。

番組は、最新科学でさまざまな歴史上の謎に挑み、ナショナルジオグラフィック社の制作チームなどと協力した大規模な実験を通して検証する。KAT-TUNのメンバーは、スペシャルリポーターを務め、田中聖さん、田口淳之介さん、中丸雄一さんの3人がイースター島などの海外ロケに挑戦。亀梨和也さんはスタジオで最新科学を紹介したほか、上田竜也さんも視聴者を代表して素朴な疑問をぶつけた。

 國谷茉莉プロデューサーは、「日ごろ、クールでカッコいいイメージの強いKAT-TUNが、海外にまで飛んで体を張って実験をし、新設を検証していく懸命な姿が、博識のたけしさんとどう化学反応を起こすのか期待した」と起用の理由を説明。対面時は想像以上の盛り上がりだったといい、「KAT-TUNの皆さんも『緊張するよ~』と口にしながらも、番組の合間にはプライベートな質問を投げかけるなど積極的にたけしさんに話しかけていて、たけしさんもそんな5人を温かく包み込んでくださるというか、非常に良い雰囲気でした」と撮影の感想を語っている。