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カッツミーの競馬道

長年続けている競馬全体への考えや想い、予想を届けています。

 今週末中山競馬場で行われる第59回スプリンターズステークスを展望してみる。

 

 出走馬の半数8頭が今春の高松宮記念出走馬で、そのうちサトノレーヴをはじめ1着から4着馬が顔を揃えあたかも今年の高松宮記念の再戦となる一戦、3歳馬の参戦もなくスプリント界をリードしてきた6歳馬、サトノレーヴ、ナムラクレア、ママコチャ、トウシンマカオ4頭の争いになりそうだ。

 

 ちなみにこの4頭の対戦成績はこうである。

 

 サトノレーヴ   5勝3敗

 ナムラクレア  10勝4敗

 ママコチャ    4勝9敗

 トウシンマカオ  6勝9敗

 

 高松宮記念を制したサトノレーヴが好調だ。高松宮記念後は香港とイギリスのG1を転戦し差のない2着に健闘、海外でもG1ホースの力を示した。父ロードカナロア、母の父サクラバクシンオーの生粋のスプリンターで、2018年ファインニードル以来史上6頭目の春秋スプリントG1制覇がかかる。短期免許来日中のモレイラが継続騎乗できるのも心強い。

 

 その高松宮記念で0秒1差敗退と3年連続2着となったナムラクレアが悲願をかける。高松宮記念後は函館スプリントステークスへ出走、出負けして不利もあり8着に敗れた。それ以来の実戦になるが順調に調教をこなしており出走体制は整った。G1戦では9回中8回掲示板を確保している実力馬、運だけである。

 

 一昨年の覇者ママコチャが高松宮記念3着敗戦後も、京王杯スプリングカップ2着、前哨戦のセントウルステークス2着と好調をキープしている。全22戦中掲示板を外したのは2戦のみと堅実で、好位で競馬ができる器用さは魅力だ。内枠を引くようなら持ち味の先行力で2年ぶりの戴冠があっていい。

 

 前哨戦のセントウルステークスで3着に敗れたトウシンマカオも差はない。2歳8月のデビューから足掛け4年スプリント戦線の常連となりここまで重賞5勝、G1に手が届くところまできた。昨年のスプリンターズステークスでは2着に惜敗しており、9年前1番人気を裏切った父ビッグアーサーの2年越しのリベンジがかかる。

 

 その他の出走馬も虎視眈々とタイトルを狙っている。

 

 アイビスサマーダッシュを日本タイレコードで制したピューロマジックは直線の坂攻略がかぎとなる。ここまでの重賞3勝はすべて直線に坂がないコースで昨年は8着に敗れている。差しに転じた脚質転換で克服なるか?

 

 短距離王国の香港から参戦のラッキースワイネスも不気味だ。ここまでスプリント戦で13勝をあげており持ち時計も差はない。すでに7歳馬だが未知の魅力に溢れている。

 

 前哨戦のセントウルステークスを制したカンチェンジュンガは中山の短い直線で同じ脚が使えるかどうか。典型的な短距離の差し馬で展開の助けが必要だろう。鞍上に坂井瑠星を迎え大勢逆転をかける。

 

 伏兵陣で不気味なのはジューンブレアだろう。この夏オープン昇格後は函館スプリント2着、CBC賞2着と差のないレースを続けている。ここまで1200m戦は6戦4勝2着2回、中山コースは3戦3勝と得意にしている。相手が一気に強化され楽な戦いにはならないだろうが、鞍上のレジェンド武豊の腕の見せ所だ。

 

 

 秋のG1戦線の第一弾スプリンターズステークス、好メンバーによる好レースを期待したい。