山田祭り 八幡さま御神輿

山田祭り初日は八幡さまのお祭りだ。


個人的に山田祭りと言えば八木節、虎舞、御神輿だと思っていて、虎舞については本家は大槌虎舞だと聞くが芸として見ればやはり本家にはまだまだ叶わないと思っている。


八木節もしかりだが、山田祭りとしてみればこれはこれで山田なりの特に虎舞のエンターテイメント性は素晴らしい。

八木節は山田の勢いそのもので特に宵宮で見せたオープニングのソロは目を見張る演出だった。



 見処は町内を練り歩いた御神輿が神社に帰る時の石段登りだ。


撮り処は鳥居。


重さは公表されていないが1.4tとも1.6t言われる御神輿の屋根頂上にある鳳凰を鳥居に当てないようにギリギリまで降ろしてくぐり抜け、すぐ目の前に迫る急な石段の登らなければならない。


神社の石段というのは家の階段と違って踏み代は狭く蹴上げも微妙にまちまちで登りにくいものだ。


暴れ御輿と言われるこの八幡宮神輿を担いできた舎人が最後の力を振り絞って登る。


何度も潰れたり傾いたりして難儀の末に登りきるのだが、御神輿とともにその表情を撮りたい。


境内に登れば登ったでその広い境内を最後に大暴れしながら大神楽や虎舞の山車に挨拶まわりするかのように突っ込んだりそして潰れたり、その度にそれを囃し立てる虎や太鼓はテンポとボリュームを最高まで上げて会場をドーパミンと興奮のるつぼと化する。


各地に気品ある御神輿があるが、この泥臭くて野蛮にも見える山田の御神輿を一度体感してしまうと他のお上品なモノでは物足りなく来年もこのドーパミンに溺れたくなる。


これを撮るためにカメラをできるだけ近づけてニオイまでも撮れるぐらいの迫力を狙ってみた。


ジンバルありきの撮影だが、ジンバルならではとも言えると思う。


その境内全体がトランス状態に陥るそのさまを何とか表現できればと頑張ってみたがいかがだろうか。


迷ったのは、御神輿だけではいくらなんでも飽きてしまうのでお祭り広場の様子や屋台の様子も織り混ぜてみたが、インサートに使える映像をもっと撮っておけばよかった。



今回は長い動画になってしまったが、御神輿のシーンはちょっとやはりどうしようもない。


山田の人であれば逆に短いと言われそうだ。


YouTubeにアップして再生回数も増えていて嬉しい限りだが、ある団体の会長さんにお墨付きを頂いたので故郷発信の一助にでもなればと思う。