正直、最後は歩きながら道の両側にある

店をパシャパシャ撮りながら歩いていた

ので、何の店があったのか覚えていない。

そういう意味では、もう一度行ってみたい

【伊那谷道中・かぶちゃん村】でした。




かぶちゃん村には、足湯の他にも

普通の温泉施設があるんだけど、

昨日泊まった伊那華と同じ源泉なので

パスしました。





かぶちゃん村を出て、国道153号線を

諏訪方面に向かう。

時刻は昼を回った頃。

そろそろ腹が空いてきた。

時間的にも『駒ヶ根名物 ソースかつ丼』

タイムじゃないですか。

早足で駒ヶ根市に向かった。


飯田市を抜ける頃、恐れていた雨が

強くなってきた。

かぶちゃん村から、お目当てのソース

かつ丼屋さんがある場所まで、およそ

1時間から1時間半くらい。

とりあえず、昼の営業時間が15時まで

なので、それまでには何とか着きたい。


雨が強まる国道をひた走り、

駒ヶ根市内に入ったのが14時半過ぎ。

その後、ナビでお目当ての店を探して

たどり着いたのが15時。




暖簾はしまわれていて、店内の照明は

落ちていた。


しかし、何となく諦め切れないでいると

相棒が

「一人で食べて来なよ」

とかいう。

「オレ、腹減ってないから」

ともいう。

雨も強いし、一人で行くのも何だし、

結局はパスすることに。

店はやってないし、ソースかつ丼は

食えないし、一人で食べて来いとか

言われるし、雨は降ってるし、

テンションが一気に下がってしまった。


でも、本当ならここのソースかつ丼が

喰いたかったぜ!!


仕方なく、ソースかつ丼を諦めて、

駒ヶ根市を離れた。

やがて車は伊那市へ入った。

伊那市の真ん中辺りまで来た時、

相棒がポツリと呟く。

「小腹が空いた・・・」

さっき『腹減ってないから』とか

言ってたクセに!

面倒な野郎だぜ、とか思いながらも

親切なオイラは教えてあげた。

「伊那市の名物は『ローメン』だよ」

「ローメン?」

ローメンとは、分かりやすく言うと

ラーメン屋さんで出てくる野菜炒めに

とろみを付けたモノを麺にかけてあり、

ラーメンと焼きそばの中間的立ち位置って

感じの伊那市発祥のB級グルメです。

ただ、具材に使われている肉が羊肉なので

あの独特のクセが苦手な人は食えない

かも知れないけど、まあ、ジンギスカンが

食える人ならイケますね。


相棒に、そう説明すると、

「イラネ  (`へ´*)ノ」

と言われたので、ローメンもパス。

それどころか、朝からずっと

『五平餅が喰いてえ』とか言ってるし。

今朝、旅館のバイキングで食べた

五平餅がエラく気に入ったらしく、

朝からずっと言ってる。

通り道に、それっぽい店があれば

寄ってもよかったんだけど、そういう時に

限って、なかなかないんだよね。


とか何とか言っているうちに、車は

伊那市から塩尻市へ。

相棒は、電車の時刻表を見始めた。

『そろそろ電車タイムか・・・』

今回は、松本地区の夜景を見るとか

安曇野地区の夜景を見るとか言っている。

おまけに、今回はオイラも一緒に乗れとか

言っている。

まあ、電車に乗るのは嫌いじゃない。

普通に好きだけど、かぶちゃん村で

歩き疲れてるのもあるし、昼飯も食え

なかったし、何となく早いとこ宿に

転がり込みたかったので、せっかくの

誘いを断る形で申し訳ないけど、

いつもの別行動パターンを選択させて

もらうことに。

相棒の計画だと、JR篠ノ井線の

姨捨(おばすて)駅から、宿のある

JR中央本線の茅野駅までの、およそ

100Kmのコース。

ちょっと遠くねえか?

往復で200Km。時間で行ったら

2時間くらいかかんじゃねえ?

まあでも、とりあえず電車乗りは

この旅の相棒の希望のひとつだから、

一応、今いる場所から1番近い

JR塩尻駅に向かった。





駅前ロータリーのコインパーキングに

車を停めて、暫しの間、どうするかを

相棒が思案するという。

その間、オイラは、駅の看板にもある

『アルプスワイン』の直売所へ。

オイラのブログの年末に毎年必ず登場する

オイラの誕生日にケーキをくれる

会社の同僚と、同じくオイラのブログに

度々登場する会社の同僚である、グルメ

ねえさん(旧名:スイーツねえさん)の

2人へのお土産を買いに行く。

酒を飲まないオイラが、酒を飲む2人に

ワインを選ぶとか、なかなか難しく、

ミニボトルみたいなヤツでいいかな、とか

思いながら店に入るも、かなりの種類の

ワインや清酒があるものの、ミニボトルは

ないようだ。

仕方ないので、ミニではないけど

『赤・白・ロゼ』の3本がセットになった

ワインを買った。




お土産を買って車に戻ると、相棒の思案が

まとまったようで、結果から言うと

姨捨には行かず、この塩尻駅から

下諏訪駅まで電車に乗るそうだ。

塩尻から下諏訪までなら、確実に

電車の方が早いだろう。

相棒を下ろし、1人で下諏訪駅に向かう。






塩尻から下諏訪までは国道20号線で

塩尻峠というちょっとした山道を越える。

頂上で岡谷市になり、下ったら下諏訪町に

なる。

電車には負けねぇぜ!



走り出して、長野自動車道の塩尻インター

を過ぎ、これから塩尻峠だぜ、という所に

『道の駅 小坂田公園』という道の駅が

あった。

その時、あることが頭をよぎる。

『五平餅が喰いてえ』

という相棒の言葉。

もしかしたら、道の駅の売店か何かに

五平餅が売ってるかも知れない。

そう思い、とりあえず立ち寄ってみる。


かなり広めの駐車場を歩き、売店のある

建物へ入る。1階2階と見て回ったけど

五平餅らしきモノは売ってない。

お土産用の真空パックのなら売ってたけど

たぶんヤツは納得しないだろう。


結局、道の駅の立ち寄りは空振りに

終わってしまった。

となれば、急いで下諏訪駅へ行かねば!


塩尻峠を藤原とうふ店のハチロクばりに

駆け抜け、意外とあっさり下諏訪駅に

到着した。途中で何かの祭りの集団に

出くわしたが、渋滞するまでではなかった

のが幸いだった。

駅前ロータリーには相棒はいない。

オイラの勝ちだぜ!


相棒の愛車は禁煙車なので、外に出て

タバコに火を点けた。

吐き出す煙に見え隠れする上諏訪駅の

看板を見ながら、一瞬、時が止まった。

思わず愕然としてしまった。

茫然自失というやつだ。

「えっ!? あれっ!? か、上諏訪駅!?

 ここって、下諏訪駅じゃねえのか!?」

オイラが頭に描いていた駅は実は上諏訪駅

で、下諏訪駅はひとつ手前の駅であること

が判明した。

慌てて相棒にメールを打つ。

案の定、相棒はオイラが上諏訪駅に着いた

同時刻くらいに下諏訪駅に着いたらしい。

事情を説明して下諏訪駅まで迎えに

行こうとすると、下諏訪から上諏訪まで

1区間電車に乗るという。

ならば、オイラは引き続き上諏訪駅で

待機するしかない。



それから20分後くらい。

相棒が上諏訪駅のロータリーに現れた。

予定より1区間多く乗れたからOKらしい

ので、結果オーライ。





相棒を拾い、今夜の宿がある茅野市の

ビジネスホテル ノーブル茅野】を

目指す。






今回の宿をビジネスホテルにしたのには

理由があって、その答えは翌朝にある。

ビジネスホテルというのは、一般の

宿よりもチェックイン、チェックアウトの

振り幅が大きく、遅いチェックインや

早いチェックアウトが予想される時は

ビジネスホテルの方が都合がいいのだ。

素泊まり(夕食、朝食抜き)で

4000円前後なら問題ない。



18時半くらいにチェックインを済ませ、

部屋に荷物を置いて、再び外出。

夕食を摂るためだ。

ホテルの周りには、比較的いろんな店が

あったが、東京とあまり変わらない店の

ジャンルが街道筋を埋めていた。

いい意味でも、悪い意味でも、

いつもと同じ味だな。

もちろん高そうな店もあったけど、

ここへきて、あえて高いモノを食うことも

ないだろう。

というわけで、ファミレスのデニーズに

落ち着いた。







コーンスープにステーキセットに

おかわり自由のホットコーヒー。

何か久し振りのメニューに、学生時代を

思い出すラインナップだぜ。



時間的にも、土曜日の夕食時間帯らしく

店内は結構わちゃわちゃしていた。



1時間半くらいで食事を済ませ、

宿へと戻る道すがら、地元のスーパーの

中にマクドナルドがあるのを発見。

この旅、2度目のキャラメルシェイクを

ゲットする。



シェイクを啜りながら宿へと戻る。

廊下で相棒と別れ、部屋になだれ込み、

ベッドに突っ伏す。

すぐに、シェイクを持っていることに

気付き、テーブルに置いて、服を全部

脱ぎ捨て、マッパ(真っ裸)になり

ベッドに潜る。

テレビを点けると『めちゃイケ』が

放送中だった。改めて今日が土曜日だと

確認できた。

とりあえず、シャワーは後にして、

適度に冷たいふとんと、マッパの素肌が

いい感じのコラボレーション。


テレビの音声が、だんだんと遠くなる。

それに比例して、まぶたがだんだんと

重たくなってきた。

腹は満腹。快適な空調。

明日は早起きしなければならない。

有料テレビの誘惑にも打ち勝ち、

もう寝るしかないやね。



おやすみなさい・・・。



その⑲につづく・・・。


(。・ω・。)ゞ