まだ漢字が読めるようになったばかりの

小学1年生の頃の話。

台風のことを『大風(たいふう)』なんだと

思っていて、

「何でみんな風や雨と対決して追い払わない

んだろう…?」

と、思ってました。

みんなで大風(台風)に向かって、うちわで

あおいだり、扇風機をたくさん回したりして

大風(台風)を追い払えばいいのに、と、

真剣に思ってました。

同じ風なんだから、何とかなるって

大まじめに考えてました。

その一方で、こっちに大風(台風)が来る

のは、向こうに住んでる人たちが頑張って

うちわや扇風機で戦ってるからなんだ、とも

思ってました。

そして、もしこっちが頑張って、

大風(台風)を追い払えば、どこかの

人たちが困るんだろうなぁ…。

とかも考えてました。

いや~。

今から思えば、何ちゅうアホっぽい発想…。

いかにも子供らしい純粋な発想。


今では、台風と聞くだけで家に閉じこもり、

台風が過ぎるまで、家の中でマッタリと

過ごす、つまらない大人に成り下がって

しまいました、とさ。