40年前の今日、
プロレス興行として蔵前国技館を
使用する最後の日となった。
1984年8月2日
新日本プロレス サマーファイトシリーズ最終戦
アントニオ猪木 vs 長州力
数ある両者の対戦の中でも
この試合をベストに挙げる人は多い。
かく言う自分もその一人。
どっしり腰を乗せて足首も極めた
長州のサソリ固めを
ロープブレイクで逃げるのではなく、
持ち前の柔軟さで切り返す猪木。
“プロ”レスリングの攻防に引き付けられる。
勝負に出た長州のラリアットをかわした
猪木がコブラツイストを掛け、
そのままグラウンドに持ち込んでピンフォール。
流れるような芸術的フィニッシュ。
蔵前ラストを見事に飾った
日本プロレス史に残る名勝負。
この2日前には全日本プロレスが蔵前最後の興行。
ジャイアント馬場がスタン・ハンセンに
ピンフォール勝ちしタイトル奪回。
一つの歴史が終わる節目にBI健在を見せつけた。
プロレスも時代の流れとともに変わってきたけど、
今のプロレスは自分が観たいプロレスじゃない。