「松本人志監督作品」の評価は? | 活字 & 映画ジャンキーのおたけび!

「松本人志監督作品」の評価は?

【シネマ坊主2】 

●著者 :松本人志
●出版社:日経BP出版センター(2005.06 発行)
●価格 :¥1,365


日経エンタテインメントの連載をまとめた
映画評の第2弾。
ダウンタウンの松っちゃんによる、ある意味
独断と偏見に満ちた映画の見方が満載だ。
まな板に上げられた映画は、ハリウッドは
もちろん、日本、韓国、中国、ヨーロッパ
など80本。松っちゃんはそれらを10点満点の
採点とともに、バッサバッサと切っていく。

笑いにおいて、あれだけのオリジナリティを
発揮する彼である。映画評においても、
ひとすじなわでいくわけはない。
イメージからは予想すらできないものが
高い評価だったり、反対に名作の誉れ高い
作品が最低評価だったり。
参考までに最高と最低の評価作品を記すと、

●10点
「鬼が来た」
「モンスターズ・インク」
「ペーパー・ムーン」
「ディープ・ブルー」
●0点
「モンスーン・ウェディング」
「千と千尋の神隠し」
「トリプルX」
「ロスト・イン・ラ・マンチャ」
「パンチドランク・ラブ」
「いかレスラー」

あの「千と千尋の神隠し」に0点をつけられる
とは、映画業界とのしがらみのない彼だから
できることかもしれない。
低評価の理由の一節に「子供は楽しいものを
自分で見つけ出す動物、与えてやる必要はない」
と言っている。宮崎作品のメッセージ性の強さが
肌に合わないのだろうか。
一方、同じアニメで最高評価の「モンスターズ・
インク」には、「笑いが一番素敵ということを
うたってくれたのが、すごくうれしかった」と
これまたイメージとは違う、えらく素直な
賛辞を送っている。

10人いれば10の見方があるのが映画だ。
だから、これをもとに映画を見たり見なかったり
というのは、やめた方がいいだろう。
それよりも「松本人志の映画評」という
ひとつの芸として楽しめば、その独自の視点も
十分におもしろく感じられると思う。

さて、長年のファンとしては映画評もいいけど、
そろそろ見たいんだけど、松本人志監督の姿を。
ねえ、松っちゃん。


■個人的ハマリ度  ★★★★(★5つが最高)


松本 人志

シネマ坊主2


松っちゃん関連で、僕が最近はまってるメルマガを
ひとつ紹介します。松っちゃんのボケの実例から、
その発想を学ぼうというテーマで、笑える上に
センスも磨けるってことで、大人気です。
松っちゃんファンはもちろん、それ以外の方も
見る価値ありですよ。

【実例で見るダウンタウン松本人志のこの発想】
http://www.mag2.com/m/0000152903.html