滑舌のユニークな点は、良いと悪いがあることです。どうしてこれがユニークかというと、言葉を発する目的は、ある内容を他人に伝えることです!!

つまり滑舌が悪くても、内容は他人に伝わります。滑舌の良し悪しは「内容を伝える」という目的になんら関係しないのです。

専門用語としての「滑舌が悪い原因」の定義は、「舌の回りがよいこと」となります。また「アナウンサーや俳優が口の動きを滑らかにする発音の練習」という説明もあり ます。この定義は理解しやすいです。

アナウンサーは「滑舌が良い」人、口ごもってしまう人は「滑舌が悪い」人、ということなんです!!

滑舌が悪い人は、特定の「文字」が発音できないことがあります。大まかに3つのタイプに分かれます。

「悪い滑舌」と「ろれつが回らない状態」の区別は難しいのですが、単純化すると、「アルコールに酔った状態」が「ろれつが回らない状態」と考えてよいでしょう。

「ろれつが回らない状態」とは、話す気持ちと話す能力があるにもかかわらず、うまく言葉にできない症状をいいます。アルコールの過剰摂取の場合は、脳の「話す機能」が障害され、「舌」や「あご」などの連携が乱れ、言葉を作れなくなるのです。

意外にも呼吸は大事

 

滑舌を悪くしている原因に「息の吐き方」があります。
息の吐き方が悪いと、声を出すための声帯という器官が上手く機能しません。
声帯とはのどの中にあるヒダのことで、これを震わせることで声が出る仕組みになっています。
この声帯が機能しないと声が小さくなって、はっきりと発声ができなくなってしまいます。

そのため、滑舌を良くしていくためには呼吸の仕方も大事になってくるのがわかります。では、どういった呼吸の仕方が滑舌に良いのでしょうか?

バランスの良い呼吸とは?

 

滑舌の良い呼吸を身につけるためには、そのバランスを整えることが大事です。バランスとは「息を吐く」と「息を吸う」のバランスです。それを、2:1の割合で呼吸をしてみましょう!「息を吐く」が2で「息を吸う」が1の割合です。こうすることでバランスの良い呼吸が身に付き、声帯を上手く機能させることで効率の良い発声ができるようになります。

では、これからバランスの良い呼吸を練習していきましょう!

はっきりとした発声を身につけましょう

 

話し方を改善するためには、声をはっきりと出していくことが大事です。はっきりしないこもった話し方では相手が聞き取りにくく、聞き返される場面が 多くなります。さらに、はっきりしない発声は印象を悪くしてしまいます。はっきりとした発声に改善していくためには、次に2点に注目することが必要です。

① 口を大きく開ける
② 舌を動かす

当然ですが、口を開けなければ発声することはできません。はっきりと発声できる人は大きく口を開けているはずです。そのためには、唇の動きを促して いくことが必要です。また、舌の動きは音の調整をしています。その調整が上手くできなければ、はっきりとした発声にはなりません。

この2点の動きを促すためには、その動きが最も必要とされる単語を発声することです。その音とは「パ」と「タ」と「カ」が当てはまります。

「パ」「タ」「カ」の発声

 

では、はっきりとした発声を身につけるための方法を紹介したいと思います。それは「パ」「タ」「カ」と発声することです。

・「パ」は唇の動きを促します。
・「タ」は舌を前に出す動きを促します。
・「カ」は舌を後に引っ込める動きを促します。

この3つの言葉を発声することで、唇と舌の動きの両方を鍛えることができます。唇と舌の動きを鍛えることで、はっきりとした発声を身につけていくことができます。
では、実際にやってみましょう!