キングコング 髑髏島の巨神 | カツヤハダオカ映画ブログ

キングコング 髑髏島の巨神

(Kong: Skull Island) 2017年 米

 ★★★★★★★★★★ 10点

 大興奮!今年ベスト!

スタッフキャスト

 監督:ジョーダン・ボート=ロバーツ

 製作:トーマス・タル

 原案:ジョン・ゲイディンズ、ダン・ギルロイ

 脚本:ダン・ギルロイ、マックス・ボレンスタイン

   デレク・コノリー

 音楽:ヘンリー・ジャックマン、衣装:メアリー・ボグト

 撮影:ラリー・フォン、編集:リチャード・ピアソン

 出演:トム・ヒドルストン、ブリー・ラーソン

   サミュエル・L・ジャクソン、ジョン・グッドマン

   ジン・ティエン、ジョン・C・ライリー

   トビー・ケべル、ジョン・オースティン

   ジェイソン・ミッチェル、コーリー・ホーキンス

   シェー・ウィガム、トーマス・マン

   ユージン・コルデロ、テリー・ノタリー、MIYAVI

感想

 現代最高のタイトルデザイナー

 カイル・クーパーによるオープニングが

 超かっこ良くてアガる!

 ギャレス・エドワード版ゴジラの時と同様の

 昔のニュースフィルムを使ったオープニングが超カッコいい!

 サミュエル・L・ジャクソンに拳銃を向けられた

 ジョン・グッドマンが

「俺は30年前に沈没した船の唯一の生き残りだ。

 世間は海難事故としたが俺は怪物を見ていた。

 だが海難事故とされ世間からは変人扱いされた。

 残念だが変人ではない。」(みたいな感じで)と言うシーン。

 彼の本性、30年分の思いが顔ににじみ出ていて

 ジョン・グッドマンの芝居が非常に良かった。

 コングとサミュエル・L・ジャクソンの

 顔のアップのカットバック、

 二人のゴリラ対決が最高!!

 サミュエル・L・ジャクソンの十八番を

 言わせてもらえずに瞬殺される様には爆笑!

 戦いの描写に工夫が凝らせれていて

 非常に素晴らしかったです。

 トム・ヒドルストン

+日本刀+ガスマスクのシーンは

 今年世界一カッコいい

 シーンなのではないでしょうか!

 テンションガンアガリでした!

 ベトナム戦争直後の時代設定なので、

 今時の顔ではないブリー・ラーソンも合ってました!

 擬態によって観客を驚かせる

 工夫がされているシーンが多い!

 スケル・バッファローは背中に珊瑚のようなもので擬態し、

 バンブー・スパイダーは脚が竹にそっくりで、

 兵士の口にその竹に擬態した脚でグサっと一撃!

 スポア・マンティスは木に擬態していて、

 兵士が倒木と思って座ると…。

 木の葉に擬態した鳥の群れ、そしてその鳥達が

 人間を襲い空中に連れ去られて人間の体が…。

 他にも、擬態した先住民に見られていた!

 と分かる演出も素晴らしかった。

 擬態演出による観客を驚かせる工夫がなされている!

サカナクションのアルクアラウンドの

MV的な見せ方のシーンもありました。

 コングの戦い方一つとっても、

 錨を装備したりと工夫がある。

 錨の鎖を持って錨を投げつけるシーンに、

 個人的にはロケットパンチのようにも見えました。

 仲間を助けるために自らの命を捧げるも

 観るも無惨な結果に終わるというハズシも好ましかった!

 大興奮の連続からジョン・C・ライリーの30年ぶりの帰還

 エンドクレジットにグッと来る。

 と思いきやエンドロール後に今後のモンスタバースを

 匂わせる熱い幕切れで非常に素晴らしかったです。

 パンフレットによると、

 監督は怪獣映画×地獄の黙示録という感じで

 この映画を撮ったようで、

 コングの体調31.6mというサイズには

 ワンダと巨像の影響があるとのこと。

 髑髏島の怪獣たちには

 宮崎駿のアニメに出てきそうな感じで

 パワフルで神秘的、美しいけど怖い。とのこと。

 スカル・クローラーは33年版キング・コングの

 後ろ足のないトカゲがモチーフで、

 そこに千と千尋の神隠しのカオナシや

 新世紀エヴァンゲリオンの使徒サキエルに似てるでしょう。

 と語っている。

 髑髏島に不時着する第二次大戦中のアメリカ兵と日本兵

 というのはリン・マービン、三船敏郎、ジョン・ブアマン監督の

 太平洋の地獄を思わせ、不時着した日本兵の

 グンペイ・イカリという名は、ゲームボーイの開発者の

 横井軍兵と碇シンジから来ているとの事。

 多くの人が楽しめるよう非常に工夫が凝らされた

 大興奮エンターテイメント映画!

 IMAXで観れば良かったと大変後悔しております。

 ここまでの大興奮は去年の年間ベスト映画

 クリードチャンプを継ぐ男以来の興奮でした。

 自分の体感としての映画の興奮と全体構造としては

 ジュラシック・ワールドに近い感じでもありました。

 2020年にはキングコングvs.ゴジラが公開予定ですが、

 ギャレス・エドワーズ版ゴジラは体長100m以上、

 対して今作のコングは31.6m…。

 しかしコングは成長期の若者とのことなので、

 どこまで大きくなるのか?

 そしてどんなK.U.F.U (工夫)

 凝らされるのか?非常に楽しみ!

 モンスターバース第一作ゴジラの感想はこんな感じ。

 シン・ゴジラの感想はこんな感じ。

 脚本のダン・ギルロイの監督/脚本作ナイト・クローラーの

 感想はこんな感じ。

 ジュラシック・ワールドの感想はこんな感じ。

 ジョーダン・ボート=ロバーツ監督の初監督作

 キングス・オブ・サマー超観たいんだけどなー。

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