原節子さん | 星川かつらオフィシャルブログ「星川かつらの生活の知恵とメルヘンとセンチメンタル」Powered by Ameba

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昔、まだ私が20代の頃に演出家のたべさんから原節子さんの物まねを勧められて
研究して時から原節子さんが大好きです。

すごく惹かれます。
女優さんとして憧れます。

原節子さんの映画の中で一番好きなのは
成瀬巳喜男監督の「めし」

原節子さんの研究をしたときには
あえて色んな監督の作品を観たので
小津安次郎監督の作品は
「東京物語」「小早川家の秋」など
あえて年代が離れたものを借りて観ました。

そして最近観ることになったのが小津安次郎監督の「麦秋」

結論として
とても素晴らしい映画でした

原節子さんだけでなくこの映画はすべてが好きです。

何だか私の中で
アメリカのウエスタン映画は昔の作品に時代的な説得力があるのですが
それは本当にギリギリ馬に乗って移動をしたり、便利やさん的な
ガンマンとか用心棒がいた時代で
少なくともその世代を知ってる人々がいて
リアルに魅力的に描かれていたのだと思うのです。

それと同じで小津安次郎監督の「麦秋」には時代的にリアルで引き込まれてしまいます。

戦争で帰らぬ人となった息子さんの描写があるのですが
映画の中で
杉村春子さんがお父さん役の方に
「奇跡的に帰ってきたなんてニュースがあるじゃないですか」
みたいなセリフを言って慰めるようなシーンがあるんです。

それに対してお父さんは
「帰ってこない」
と断言するんです。


そのシーンが
私には「帰ってくると期待すると帰ってこない時に悲しいから帰ってこないと思っておこう」と聴こえて
色々とその時代の事を考えさせられました。

その後に何気なく映る鯉のぼり



こどもの日が近いのだとわかって寂しくなります。

原節子さんも美しく健気で素朴。



物語は原節子さんの演じる紀子の結婚話が山となりますが
それだけでなくじっくりと回りの家族を描いていて
そこも良いんです。

良いんですって言うと恥ずかしいですね
この作品は既に評価が高いのでf(^_^;

とにかく
素晴らしい映画だったのでした。

もっと早く観るべきでした!
映画って娯楽だなぁ爆笑