桂川LC こうのとりブログ

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皆さん、こんにちは

桂川 レディース クリニック院長

生殖医療専門医の桂川 浩 です。

 

  

ビタミンDは卵子の質に関係し、妊娠率や

生産率影響するとの論文が発表されており、

ビタミンD低下症では妊娠率や生産率が

低くなることが報告されています。

 

「イスラム教徒の女性の衣装はビタミンD

欠乏症のリスク因子となりうるか?」

という論文がUAEのアブダビの医療機関

から2018年に報告(Journal of 

Ovarian Research)

されました。

 

確かに二カーブという民族衣装は目元しか

露出していないので、紫外線を浴びる量は

我々よりも極めて少ないと思われます。

興味深いですね。

 

結果は予想通り、ビタミンDの平均の

血中濃度は15.46ng/mlと低値を示し、

卵巣予備能を評価する胞状卵胞数(AFC)

と強い相関を示したそうです

つまりビタミンD値が低いほど

胞状卵胞数が低いという結果でした。

 

桂川レディースクリニックでは、

卵子の状態の良くない方にビタミンD

測定しています。

すると、ビタミンD値が19ng/mL以下に

低下している女性がかなりの率でした。

その方々には、ビタミンDの医療用

サプリメントを処方させていただき

治療を行っております。

内服前のビタミンD値平均が15 ng/mL

患者様は、サプリメント内服後には

平均35ng/mL24-55 ng/mLと正常値に

回復していました。

ビタミンDサプリメント2,000IU/日を

とっていただくことで改善していくこと

がわかっています。

 

また、食事に関しては、魚類(イワシ、サンマ、

シラス干し、ブリ、小魚)やキノコ(きくらげ、

干しいたけ)などにビタミンDが豊富です。

さらに、紫外線を浴びることにより皮膚で

ビタミンDが合成されます。

 

今はまだ暑いので無理は禁物ですが、

両手の甲を15分日光に当てるか、

木陰で約30分過ごすだけで十分です。

 

 

 

医療法人桂川レディースクリニック理事長/院長

桂川 浩

 

生殖医療専門医

産婦人科専門医・指導医
母体保護指定医

滋賀県産婦人科医会 副会長
京都大学博士(医学)

 

 

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