京都劇場 ミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』初日を観劇した次女から | つくづく ぼうし

京都劇場 ミュージカル『ジーザス・クライスト=スーパースター』初日を観劇した次女から

「群で魅せる」のは、四季さんだからこそなせる技だと、改めて思いました。

佐久間さんのユダが歌う最初の曲で一気に惹き込まれました。全編を通して、ジーザスへの愛と葛藤と皮肉の表現が素晴らしく、ロック調の曲も見事に歌い上げてらして圧巻でした。

前回の京都公演の際も神永さんジーザスを拝見して感動しましたが、今回はより一層ジーザスの苦悩を掘り下げて演じていらして、真に迫る演技に圧倒されました。

高井さんや佐野さんなどのベテラン勢が悪役を務められることで、作品の緊張感がより高まっていたのも印象的でした。
ピラト役の山田さんのお芝居も素晴らしかったです。

ジーザスとユダはじめ、すべての主要人物の歌詞と感情がしっかりと伝わってきて、濃密な人間ドラマとして観ることができました。ほぼ全編セリフなしで歌のみなのに、ドラマ性をこんなに強く感じられるのは、演出の力はもちろん、実力のある俳優さん達を揃える、四季さんならではだと思います。

ここ数年、四季さんでの上演が観られなかったので、海外の他の演出版の映像を観たりしていましたが、やっぱり幼い頃から観てきたエルサレム版のリアルで熱気溢れる、今回の生の舞台が圧倒的でした。

大好きな作品を大人になってからもう一度観ることができて、嬉しかったです。