連日報道されるロシアのウクライナ侵攻。

今すぐロシア軍は撤収しなさい。

そしてウクライナに平和な日が戻りますよう。

 

 

さて今回はこのウクライナ情勢・・・・ではなく。

 

もちろん平和主義者パパオとしてはウクライナのことも書きたいが。

軍事外交の専門家ではないし。

皆さんきっとたくさん書いているし。

連日ニュースのとおりなので、自分が改まって書くことはない。

 

 

それよりも、このウクライナ関連ニュースの中で気になったことを見つけてしまったので、またグダグダ書いてみる。

 

 


 

  「侵略」という意の2単語

 

■タイトルに「Invasion」の表記

 

日中パパオは在宅ワークしながら、CATVをつけっぱなしにしている。

もちろん、クソな情報しか流さない地上波ワイドショーは見ない。

 

 

CATVで見るのは

「日経CNBC」と、「CNNjチャンネル」

 

 

 

昨今CNNjは、やはりウクライナ情勢のことをずっと放映中。

画面に英語でTitle Lineが表記されている。

いつも思うが英語圏ニュース番組のTitle Lineって、何を伝えたいのか、馬鹿なパパオでもすぐ分かるから良い。

 

 

 

「Russian Invasion」

 

直訳すれば

「ロシアによる侵略」

だろう。

 

この「Invasion」というタイトル表記をよく見る。

 

 

■「侵略」を意味する2つの英単語

 

「インベーダー」から、何となく想像できたけど。

改めてinvasionの和訳を調べる。

 

invasion
→侵入,侵略
 
出典:研究社 新英和中辞典

 

「侵略」という日本語を逆に英訳する。

 

しんりゃく【侵略】
aggression; (an) invasion

 

▼aggressionは先に攻撃した側について用い,invasionは他国などへの侵入を意味する

 

出典:研究社 新英和中辞典

 

Aggressionも「侵略」か。

 

念のためAggressionを和訳する。

 

aggression
(正当な理由のない)侵略,攻撃。

 

出典:研究社 新英和中辞典

 

InvationもAgressionも、

同じ「侵略」なのか。

 

今回ロシアが他国のウクライナへ侵入したから

「invasion」で合っているのか?

 

でも、今回ロシアが先に侵略したから

「Aggression」の方が近い気もするが。

 

はて・・・

ウクライナは元はロシアの領土だから侵略ではない、とかの歴史論は今回無視。

 

 

■微妙に違うInvasionとAggression

 

日本語はどちらも「侵略」なので、

日本人からすればどっちでもいいと思ったが。

 

そこはいちいち細かいこと気にするパパオ。

 

「Invasion」

「Aggression」

この2単語の意味合いを英語(英訳ではなく英語)辞書で調べてみた。

 

※いずれも「Dictionary.com」にて検索(一部掲載文を割愛)。

 

 

■Invasion


1. An act or instance of invading or entering as an enemy, especially by an army.
4. Infringement by intrusion.

【↑パパオ適当拙訳】

1. 特に軍による敵としての侵入または侵入行為。
4. 侵入による侵害。

 

 

■Aggression

 

1. The action of a state in violating by force the rights of another state, particularly its territorial rights.

2. Any offensive action, attack, or procedure.

3. The practice of making assaults or attacks.

【↑パパオ適当拙訳】

1. 他国の権利、特に領土権利を強制的に侵す国の行動。
2. 攻撃的な行動、攻撃、または手順。
3. 強襲または攻撃行為。

 

 

 

確かに、ちょっと違う

 

Aggressionの方が、

「強制的に」「問答無用に」のニュアンスが入っている。

 

 

逆にInvasionは、

「強制ではないけど、よそへの侵入」のような。

軍関与は不問なので「宇宙からの侵略者」が「Space Invaders」なのか?

でもスペースインベーダーは、無理やり攻め込んできたような・・・

だから本当は「Space Aggressors」?

 

うーん。

 

 

さらに、Aggressionの動詞である

「Aggress」も調べてみる。

 

aggress

 

攻撃[口論]をしかける.

 

出典:研究社 新英和中辞典

 

これで納得。

 

今回のロシア侵攻は、Aggressionの方が適切だ。

 

 

  立場で異なる意図?

 

■ニュース表題に「invasion」

 

これはCNNに限らず。

ABCでもBBCでも、主要ニュースメディアは、

タイトルに「Invasion」という言葉を使う。

 

ニュース本文中はAggressionという単語も使っているが、パッと見た瞬間目につくタイトルは、何を伝えたいか大事な部分。

 

 

 


 

 

ついでにカナダCBCも。

 

 

タイトルにInvasionと表記する意図が分からない。

文字数とか言葉の響きだけ?

 

分からん。

誰か教えて下さい。

タイトルに

「Russia-Ukraine War」

って打っているメディアもあった。

 

このInvasionもそうだが、

ウクライナ側からすれば戦争したいわけではなく、単に攻め込まれたから防衛戦しているだけなのに。

なんか、どこか他人事な感じがする。

「RussiAggression」

って新語作っちゃえばいいじゃん。

 

 

■国連は「Invasion」

 

2022/3/24付けのウクライナ人への救済を求める決議について。

 ↓

 

国際法上ではInvasionとAggressionの定義が決まっていないそうです。

「何を以って侵略と呼ぶか」が分からないから。

 

参考:wikipedia「侵略(Aggression)」

 

 

■ホワイトハウスは「Aggression」

 

2022/4/6付けの声明。

 ↓

 

■英国政府も「Aggression」

 

2022/4/7付け声明。

 ↓

 

 

米英政府は完全に「ロシアが悪い」の意図を表現する。

英国はWhiteHouseと足並み揃えた?

 

 

■G7は米英の言いなり?

 

G7(先進7か国首脳会議)での

2022/4/7付け共同声明。(一部割愛)

 ↓

 

 

■日本政府も追随?

 

首相官邸(英語版)のページに、ウクライナ情勢の特設ページがある。

 

そのページに

「ウクライナへの日本国政府の立場」

という表題で、声明を出している。

 

 

Russia's Aggression」

と書いてあった。

何かと「弱腰外交」と言われる日本政府がはっきり明示したのはちょっと意外。

でもアメリカに歩調合せただけって言われたらそうだと思うので、やっぱり弱腰外交?

 

 


 
 
英単語1つを深く読むって、おもしろいね。
その単語を使う意図まで想像できちゃうから、これだけでもうおなか一杯。
 
 
結構、勉強になるので、
ウチのチビ助に、ニュース見せながらこの英単語の違いを教えよう。
 
 
 
おっと戦争中だぞ!
おもしろいなんて、言っちゃいかん。
 
早く戦争終われ~
 
 
マル