我が家の長男坊は、もうガキんちょの年齢を超えて少年になった。
そしてサンタに疑問抱き始めるお年頃。
その少年坊、おとといの夜寝る直前、パパオに
「サンタってホントにいるの?」
真剣に聞いてきた。
キタコレ。
育児過程で立ちはだかる壁!
ウチの長男坊は、非科学的な、要は論理的に説明付かないことは信じない性格。
面倒くさい。
まったく、誰に似たんだか!
我が家には保育園児2号機もいるから、本当のこと言って2号機の夢を壊したく無い。
しかし、少年にはウソを付きたくない。
どうしたものか。
とりあえず、
「いるかもしれないが、はるか昔に超古代文明が存在し、その技術でサンタの全てが隠蔽されているから、分からない」
という暴論?で片付けようとした。
疑問を畳みかけてくる長男坊。
早く寝たいから必死で応戦するパパオ。
意味の無い議論が、消灯して真っ暗になった寝室で続いた。
隣で寝る次男坊は会話についてこれず、イビキぐぅぐぅ。
下↓はそのムダ議論の一部。
長男坊「ニュースで海外のサンタが準備始めたって出てたから、世界中にサンタいるのかな?」
パパオ「そうだろうね」
長「でも誰もサンタがプレゼント届ける姿を見たことないよ」
パ「我々に気づかないように届けるんじゃないかね」
長「じゃ、やっぱり本物のサンタがホントに届けるの?世界中の子どもって数億人もいるんだよ」
パ「確かに世界中のサンタが全員手分けしても無理だろう。たぶん世界中にサンタ支援協会てのがあって、協会の会員である一般市民が手伝っていると思う」
長「支援する一般の人って普段何してるの?」
パ「普通におじさんおばさんとか、サラリーマンとか」
長「じゃあその人たちサンタのこと知ってるじゃん」
パ「たぶん秘密協定結んでるんだよ」
長「なんで秘密にするの?」
パ「さっき言った、超古代文明の持つ、超技術をバラされたくないからじゃね?」
長「でもその市民が勝手におうちのドア開けるんだよね、不法侵入じゃん」
パ「超技術で何でも解錠するんじゃね?もしくは世の中のパパさんママさんも、サンタ支援協会の一員だったりして」
長「じゃあパパも会員なの?」
パ「秘密協定だから、もしそうだとしても答えられんね」
長「世界中に瞬時に届けるって考えられない。日本だけでも全国を1日で回り切れない」
パ「超高速の乗り物じゃね?」
長「子どもが書いたお手紙をサンタはどうして読めるの?手紙の置き場所、おうちの中じゃん」
パ「超古代文明の超技術で宇宙の衛星から建物内を透視してんじゃね?」
とにかく「超古代文明の技術」で片付けようとする馬鹿な親。
うんそう。
早く寝たいの。
しかし、いずれは本当のこと話そうと思う。
しかも本質論で。
いつか必ず聞かれると思っていたので、答えはすでに用意してある。
×「サンタの正体はパパとママ」
◯「サンタの正体は結局分からないが、Amazonと宅配業者がサンタの代わりに届ける」
こっちが正確だ。
我が家はプレゼント発送をAmazonに頼んでいる。なのでパパママ自身がどこかで買って、自ら自宅に持って帰る場合は、この理論は当てはまらない。
そして
「パパママが自腹切ってプレゼントを買ってきた」という意識は無い。
あくまで
「プレゼントを届けてくれた御礼代を支払う」
という意識。
この「屁」理屈は、それなりに説得力あると思っている。
以下、昨夜の長男坊の疑問への回答案。
Q. 瞬時に届ける
→あらゆるモノのG-SCM(グローバルレベルの製品製造・物流ネットワーク)を介して、どこの商品でも1日〜数日以内に届ける。
Q. 誰もサンタの正体を知らないのでは
→そのプレゼント(商品)は確かにメーカーが出したもの。しかし完成品を構成する各部品は世界中のあらゆる下請け・パーツメーカーが作り、セットメーカーの(たいてい東南アジアの)工場で組み立てられたもの。だから結局誰が作ったかは一般市民は分からない。
※1品モノ除く
「そのおもちゃは、工場の人たちや、設計に関わる人たちの汗の結晶」だと言うことを強く言いたい。
だからモノは大切に。
論点ズレるけど。
Q. サンタ支援協会の一般市民とは
→宅配業者と、パパとママ。
Q. 協会の一般市民は普段何しているか
→宅配業者にお勤めのサラリーマンや、個人宅配業のおじさんおばさん、そしてトラックの運転手さん。
Q. 不法侵入になるのでは
→パパママも支援協会の一員だから。
→または「置き配」「宅配box投函」。よって不法侵入ではない。
Q. 秘密協定
→Amazonとの宅配事業委託取引契約締結。競合他社への秘密開示禁止。
Q. 古代とは
→古代は言い過ぎたが、SCMの構成要素の1つである「ロジスティクス」の由来は、戦争での「兵站(へいたん)」つまり物資配給作戦とその活動のことだ。
兵站の起源は古く、紀元前まで遡る。
だから当たらずも遠からず。
Q. 超技術とは
→現在のG-SCMは、世界中のインターネット網とコンピュータを駆使し、超高速演算の結果にてコントロールされている。
普通の人は、コンピュータがどういった複雑処理計算しているか、詳しく知らない。
だから「普通の人たちの知見を超えた技術」。
うーん。
これは流石に屁理屈バクハツ。
Q. お手紙を衛星から透視
→ゴメンナサイ。無理。
想定Q. サンタではなくAmazonに頼んでいるのでは?
→ パパママは、子どもに代わってサンタに依頼する。そのサンタへの依頼サイト/アプリが、たまたまAmazonてだけ。
想定Q. でも、Amazonで買ったじゃん?
→「買った」のではない。「届けてくれてありがとう」の御代としてサンタに支払っている。
その御代支払い先がたまたまAmazonなだけで、その御代はAmazonからちゃんと支援市民(宅配業者さん)やサンタに渡っている。
あながち間違いではない。
このような妙チクリンの珍回答を用意した。
あはは・・・これ、通じるかぁ?
普通に
「パパとママが買いました」
って言えば済むのに。
実態を子どもたちに正確に伝えたい想いが強いから、こんな回答案になっちまった。
優しい心持った世の中のママさんなら、優しい回答できるんだと思うけど。
優しい心なんて、持ってないもんで。
先に嫁ちゃんがうっかり白状するかも?
まぁそん時は諦める。
最初の質問に答えていなかったか?
結局、サンタはホントにいるのかどうか?
それは
「あなたの心次第です」。
マル
#いつの間に100回超えたので、今回からちょっと変えてみたいと思って、イラスト付けてみることにしました。
フリー素材「RICOHプリントアウトファクトリー」から引用。