月のかけらを集めて
夢を語り眠る…


Janne Da Arc 「月光花」より



サナは、棺の中で眠る祖父の亡骸に、そっと花を備えた。

あまりしゃべらない祖父だったけど、いつもサナの頭を大きく温かな手で優しく撫でてくれた。

狩りがとても上手くて、祖父以上のハンターに会ったことなんてなかった。

でも、実はサナは知っている。


モンスターと戦っている時、知り合いのハンターたちと穏やかに酒を飲みながら談笑している時…

いつだって祖父のそばには、白銀の鎧を纏った、とても綺麗な女性がいた。

モンスターと戦っている祖父に危険が迫ると、その白銀の女性がそっと手助けするのだ。

もちろん、祖父にはわからないようにだけど…

一度だけ、サナと目が合った時、その女性はいたずらっぽく笑って、唇に指を当てた。

なんだか、祖父も知らない秘密が持てたようで、サナはちょっぴり嬉しかった。

そして…

モンスターから受けた傷が元で祖父が寝たきりになってしまった時…

女性はいつも心配そうな顔で祖父を見ていた。

やがて祖父は、静かに息を引き取った。

とても穏やかな表情で、苦しむこともなく、眠るように亡くなった。

祖父が亡くなると同時に白銀の女性も消えたから、きっと、あの女性は祖父の守護神だったのだろう。

それなら…

きっと、祖父の魂は天国へ行けたに違いない。

あの女性が、導いてくれているはず…

そう思うと、サナは不思議と祖父の死も悲しくなかった。






タンジアに、古くから伝わる話がある。

「タンジアの白騎士」…

誰もその姿を見たことはないが、伝承の書によれば、白銀の鎧を纏った美しい女性だという…










うーん…


なんとか終わりましたが…


めっちゃ消化不良な気がする…(-"-;)


途中で破片たちが木っ端微塵に吹っ飛んだ時は、どうしようかと思いました…(´ω`;)


前作に比べたらかなり、レベル的には酷い気がしなくもありませんが…(爆)


何はともあれ、ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました…m(_ _)m


ちょっとここ2作はシリアス系だったので、次はもう少し軽い話が書けたらな、と思います…ww


それではまた~