アルジャーノンに花束を | 戸井勝海オフィシャルブログ「TOY通信」Powered by Ameba

アルジャーノンに花束を

ひさしぶりに本当に濃厚な日々でした。
幸せな時間でした。
愛すべきカンパニーでした。

2006年の初演以来の参加。
様々な複雑な思いがありました。
再演は出られなかったので、こうして戻ってこられたことの喜び!
前の空気を忘れることができるだろうか、という不安。
初演を知らない人たちの中にただひとり入っている自分の役割はなんだろう、とか。。。

「Jersy Boys」でもお世話になった福井小百合さんの指導のもと、今までできなかった、曲本来の狙いを生かした歌いかた、表現を追求するという大変な稽古が始まりました。
おかげで僕の知らない、聞いたことのないような数々の曲に仕上がりました。
冒頭の女性コーラスの美しいこと!
袖で聴き惚れて、思わず出トチリそうになったこともありました😅
個人的には2幕の終わりあたりに歌う「見えるのは世界」も初演、再演とは全く違う表現の方向性を求められ、僕自身もあまりやったことのない声の出しかたや歌い方だけを求められ、稽古場最終日に初めてOKが出るという、かなりギリギリの挑戦でした。

役が変わって違うものを感じられたのか、それともこの11年の間の自分の経験がそう感じさせたのか。おそらくその両方だろうけれど、この作品がこんなにも深いものだったとは!
本当に素敵な作品に出演できたことを、心から幸せに思っています。

稽古場ではみんなが挑戦の日々でした。
幕が開いてからも、みんなが少しでも上へ!と挑戦し続けていました。
みんなの姿勢が素晴らしかったのはもちろんですが、やはり主演の悠祐が必死だったからでしょう。日々進化し続ける悠祐を受け止めるには、こちらも進化し続けるしかなかったからです!

悠祐を始め、水さん、かざみん、ゆきちゃん、りょうすけ、たいすけ、めぐ、まほまほ。
このメンバーと共に創り上げることができたことを誇りに思います。みんな、ありがとーっ!

荻田さんの作品への深い思いを感じ、音楽の斎藤さんやさゆりんの愛を感じ、スタッフさん達に支えていただいて、必死に走り続けた本当に幸せな2ヶ月でした。
そしてお客様の力でさらにエネルギーを頂いて、さらにパワーアップすることができました。

支えて下さった皆様、応援して下さった皆様。
本当にありがとうございました。



またいつか、更なる進化を遂げた「アルジャーノンに花束を」が生まれる日を祈りつつ……
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