本日は6月24日月曜日。雨。気温11℃。

知人夫婦は昨日の夜の飛行機で無事帰宅。

釧路滞在4日間は雨が降らず良かった。関東は梅雨入り。北海道は梅雨はないが釧路は今日、明日は雨で気温も15℃迄しか上がらない予報で寒い。

早い事に来週の月曜日には釧路を退去し旭川に向かわなければいけない。そろそろ引越しの準備もしなくては。今週水曜からは晴れのようなのでそれから準備する事にして今日はゆっくり本でも読もう。


北海道に来て綺麗な夜空を見ながら「宇宙」や「物理学」などの勉強をしようと本を持ってきたのだ。

釧路はカラッと晴れた綺麗な夜空がまだ見れていない。晴れたら恋問の海でも行って夜空を見ようと思っていたが実現できていない。先に予備知識習得に向け本を読む事に。

<こんな天の川を七夕迄には見たい>  七夕は7月7日

 札幌に住んでいた時七夕は8月7日だった


「宇宙138億年の謎を楽しむ本」佐藤勝彦監修

 今読んでいる本です


佐藤勝彦先生は東大名誉教授で現在の本流とされるインフレーション理論を世に発表した大先生。

<インフレーション この図の左側、宇宙誕生>

横軸は時間 宇宙誕生138億年


※インフレーションとビックバン

 宇宙は138億年前に原子よりも小さい超ミクロの

 存在で生まれ、生まれたとたん急膨張をして

 (これをインフレーションと言う)、超高温に加熱

 され(これをビックバンと言う)その後138億年か

 けて現在の広大で冷たい宇宙になったと言う現在

 の定説


現在の宇宙論の進歩は凄まじい。55年前の小学生の頃興味を持った宇宙論しか知らなかった自分にとって驚く事ばかりだ。

宇宙論と言えば「光学望遠鏡の観測」と1915年アインシュタインの「一般相対性理論」というイメージだった。

その光学望遠鏡を見ても当時は「可視光(人間の目で見える光」を見る望遠鏡が主流だった。今ではガンマ線(放射線のひとつ)やエックス線(レントゲンなどで使用)、紫外線や赤外線、マイクロ波(電子レンジ)やスマホ、tvラジオの電波など波長が違う電磁波全てを観測できるようになった。またハップルやジェームズ・ウエッブなどゆらぎがない真空で観測できる宇宙望遠鏡、つい最近ではLIGO(ライゴ)などの重力波望遠鏡などができ観測の幅が飛躍的に増え新たな発見が次々と発表されている。

<ハップル宇宙望遠鏡> 1990年打ち上げ


<ジェームズ・ウエッブ宇宙望遠鏡の撮影画像>

 ハップルの後継機 2021年12月打ち上げ

 近赤外線カメラで撮影されたタランチュラ星雲

 地球から16万光年の場所、今まで宇宙のちりで見

 なかった何千個もの新しい星を発見


<日本の重力波望遠鏡 KAGURA> 俯瞰図

望遠鏡と言っても地下に埋まっている


中でも2016年LIGOの重力波望遠鏡はアインシュタインが1916年に予言した重力波の存在(一般相対性理論発表の翌年)がちょうど100年後に観測成功。この成功した話題はマスコミ関連でも賑わったがその時は重力波とは何でなんでこんなに騒いでいるのか良くわからなかった。

地球から13億光年離れた太陽の29倍と36倍の質量を持ったブラックホールが衝突して太陽の62倍の質量を持った1つのブラックホールになった時の重力波(太陽3個分の質量がエネルギーに変わった)。アインシュタインが重力波の存在を予言してから丁度100年目で発生した場所や規模迄特定できたのは奇跡的で大騒ぎしていたのだ。しかも重力波による宇宙空間のゆがみは大きさに例えると太陽と地球との距離での水素原子1個分程度という。このような微弱な宇宙空間を伝わるさざ波の観測でここまで分かったのだ。難しい物理学方程式はわからないけど、ひとつひとつ積み上げてきた結果だ。科学の進歩はすごい!


今日のような雨で寒い日は家で暖かくして読書するのは最高。