任意接種とはどういう意味なの? | 勝又小児科アレルギー科院長ブログ

任意接種とはどういう意味なの?


平成20年9月16日(月)
任意接種とは、いったいどういう意味でしょう?
9月14日は旧暦の8月15日で十五夜でしたが、残念ながら雲が多くて中秋の名月を観賞することができた人は少なかったようです。15日は十六夜(いざよい)ですが満月を拝めるはずでしたがあいにくの雨になってしまいました。16日は十七夜で立待月、十八夜は居待ち月、十九夜は寝待月と続きますが、昔は月を見ることを大切な季節の行事と考えていたのですね。それにしても昔の人は気が長かったと気短な自分を反省しています。
月が美しい秋は気候もよくかぜが少ないので予防接種をするには絶好のシーズンです。遠くに住む友達をたずねてお出掛けするにもいい季節ですね。
予防接種には、定期接種と任意接種とがありますが、母子手帳には任意接種のことが書いてありませんので、任意とあるから、国が勧めていないワクチンかな? 接種してもしなくてもいいワクチンでしょう?と思ってしまいがちです。
しかし日本では、国による定期接種の種類と内容が世界の大部分の国にくらべて目立って遅れている現状があります。例えば、おたふくかぜワクチンは、約100カ国以上では国の定期接種です。そのほか、話題のヒブワクチン、水痘ワクチン、B型肝炎ワクチンなどを定期接種でしている国はアジアの近隣諸国にも見られます。
このことから、日本の任意接種ワクチンには子どもに必要なワクチンがたくさん含まれているということを覚えていただいて、費用がかかるので大変ですが機会があれば接種するようにしましょう。