うんちの色で胆道閉鎖症を見つけよう!(生後1か月までの赤ちゃん) | 勝又小児科アレルギー科院長ブログ

うんちの色で胆道閉鎖症を見つけよう!(生後1か月までの赤ちゃん)

生後1か月までの“うんち”の色にご注意

“うんち”の色がうすくなって、淡い黄色やレモン色、灰色などになったら、「胆道閉鎖症」という病気が疑われます。小児科医院にある色見本カードを見てください。


うんちの色が、カードの1番から3番の色に似ていたら、かかりつけの小児科医か小児外科医に、早めにご相談ください。どの色か迷ったときにもご相談ください。


うんちの色で病気を発見するという方法、はじつに頭がいいやりかたですね。

採血もしないし高い検査も不要なのですから。


静岡市では、平成20年8月1日から全国に先がけて、「胆道閉鎖症」早期発見事業を開始しました。

この病気は、生まれるお子さんの1万人に1人程度が罹り、生後2ヵ月以内に早期発見・早期手術を受ければ、その後の経過は比較的良好だといわれています。

しかし現状では、生後2か月以内に手術を受けているのは、患児全体の4割程度です。    


静岡市では、市内の各保健福祉センターで妊婦へ母子健康手帳を交付するときに、この色見本を一緒に渡し赤ちゃんの便の色がカードの色見本の1番から3番に近い場合は、すぐに医療機関を受診するよう説明しています。