世界はまるで

ゆでたまごみたいに

つるりとしていてさ


こんこんこんとして

殻をむいてゆきます

ひとつひとつ丁寧に

しろみが一緒に取れることもある

うすーい皮や

小さな殻が気になったり

想像を超えて

するりんといくこともあるし

殻があったからこそ

そのまま持ち運べることもできて

助かるなってことだってある


誰かが

味付けはどうとか

サラダにするとか

煮物にするんだとか

いうのだけれど

卵焼きになったこともないのに

夢に見ていた

カレーの上に乗ることが

できなかったら

価値がない

なんてこともありませんよね


パクりと

いただこうじゃないか

きみがあることに

ちゃんと気がつくから