杵勝会女流演奏家の演奏会、眞幸会


2回の延期を経て無事に開催できました。

延期している間に大事な仲間を失ってしまったり、コロナの波にのまれて開催直前に延期になったり…
本当に開催できるのだろうか?と思ったこともありました。

昨日無事に開催出来て感無量です。

この会は杵勝会のなかにあっても特有な位置付けで
先代7代目家元の薫陶を受けた女流の流れを汲み
現在は8代目家元、勝国先生はじめ、理事の先生方(今回は東成師)の監修で杵勝会の芸を伝承する目的として修練しています。
女流の研鑽に大変重きを置いてくださり、有難く、幸せな環境だと思います。

今回は杵勝三傳の「安達ヶ原」「五色の糸」「俄獅子」を演奏しました。

杵勝三傳は「船弁慶」「安達ヶ原」「虎狩」で、どれも45分超の大曲で杵勝会で大切にされている曲です。
どれも重厚な名曲ですが、中でも「安達ヶ原」は難解かつ洗練された最高峰だと思います。
ワキで勉強させていただきました。

今回タテをさせていただいた「五色の糸」は、杵勝会では頻出の曲で、
杵勝の演奏家は皆んなが型を知っていて分かりに分かりきった曲。
墨絵の一筆書きのような品の良さが身上ですが、決まった型のなかで個性をどう出せるのかが今後の課題です。

道のりは長い。
これからも学びを続けていきます。