胎盤早期剥離で緊急帝王切開で出産した産婦さん。

赤ちゃんは、感染を起こして、呼吸も良くないのでNICUで挿管されていると聞いた。


コロナ感染予防のため、説明は術後の母親のみ。NICUは携帯持ち込み禁止。スタッフがデジカメで赤ちゃんを撮ってくれ、母親は赤ちゃんの処置が終わってしばらくしてから写真で見ることになる。


気になったのは、父親が赤ちゃんの顔も見られず、母親から話を聞くしかできないということ。

産まれてNICUに入る状況でも、父親は面会できない。主治医の説明も直接聞けないとは。


母親も術後、歩けるようになるまでは赤ちゃんに会えない。産後発熱してしまったら、解熱後1日経ってからの面会。赤ちゃんの様子を何度もスタッフに聞く産婦もいた。あと何時間で会えますか?とも。


産科のスタッフも忙しく、後で様子見てきますねと。その後でが、いつになるかわからない。


これ、仕方ない?

全部コロナのせい?


産後熱出るよね?おっぱいも張ってくるよね。


コロナ対策と言われればオッケー?


上の娘が産まれたときはコロナの最初の頃。お産の立ち会いはできなかったけれど、夫とは産後短時間面会。夫と一緒に赤ちゃんの主治医から状態の説明も受け、そのあと一緒に会いにいくことができた。面会の時主治医も一緒についていてくれ、夫と私の様子にも気を配ってくれ寄り添ってくれていた。


その後は夫の面会制限もあったのだか、月に一回程度、主治医から説明を夫婦で聞くことができた。


ありがたいとも思ったけれど、これって、ありがたいで良いの?必要なことじゃない?

父親の気持ちは?母親だって自分の体調が整わず、赤ちゃんの状態を一人で聞くなんて心細いだろう。


娘の面会にNICUに通っていた時期。娘の状況とは別に、私が思っている以上に背負っていたと後で感じたこと。面会中に医師から状態や治療の説明を聞くのだけれど、夫に不足なくそれを伝えること。後からそれは何で?とか、それは普通なの?大丈夫なの?と聞かれたときに、答えられなかったりする。かわいい写真、元気そうな写真を撮って、会えない夫を安心させたい気持ちもあった。そればかり考えていた。

2時間の面会でのミッション。自分の気持ちも、後回しになっていた。



2年前より厳しい制限。

コロナの状況により制限を緩和したり厳しくしたりするのも大変なのだろう。今はコロナの状況が変わったとしても対応はしばらく変えません。と説明を受けた。あの時よりもコロナの症状は落ち着いてきているのに。


今は指定された30分面会可能なのだそう。


他のお母さんたちとも別々。


感染対策を厳重にはもちろん。だけれど、必要なこと、ケアとして考えるべきこと。


本当に大事なところは?

マスクに隠れた相手の表情見えてるの?

見ないようにしてるの?


誰に伝えたら良いのだろう。

誰が味方になってくれるのだろう。

私ができることは?

と考えている。