抗がん剤治療 5クール 5日目。
リンパ浮腫のことはかなり早い段階から知ってはいたんですが、治療中に余計な不安は自分に与えないようにと、積極的には調べませんでした。
だって治療方針に疑いを持ったら、私、どうしたらいいのかわからなくなるもの。
とはいえ、毎回、診察の度に全摘ですと言われるし、ああ、全摘なんだなと思ったし、再発のリスクを考えると仕方ないと思う。
なのだけど、脇のリンパはほぼ正常と言われ、手術後に準備した方がいいものを見繕ったりしてたら、リンパ浮腫についての情報も一緒に入ってくるわけで。
怖くなるわけです。
絵を描けなくなるかもしれない。
私のたったひとつの生きがいがなくなるかもしれない。
だったら死んだ方がマシじゃないの?
だからといって、全摘しないで再発の可能性を残せば、高確率で再発してその時は死亡率も上がるし兄弟達にも迷惑がかかる。
それもやだ。
それで1日廃人になりかけてたわけですが、友人達に話を聞いてもらって少し落ち着きました。
取り敢えず、私自身は、全摘やむなしとは思ってるんですよ。
ただ、絵が描けないのが怖いだけ。
左で書けばいいとか口で書けばいいとかいうのはなしです。
これは私も最初に考慮したけど、絵が描ければいいんじゃないんだもん。
溢れれるリビドーを紙に一気に書き写したい人なんだもん。
そんな時に左手でプルプル描いてたら、絶望しか湧かないよ。
とはいえ、実際どうなるかはやってみないとわからない。
手術後どいなるかは先生に聞いてみないと。
私が何に不安に思ってるかを伝えないと。
「術式は変わらないかもしれないけど、その後のケアが変わるかもしれない」
だからこそ、伝えないと。
変わらないかもしれないけど…。
だって、今、どんな後遺症が出るのかすらわからないんだもん。
一生のことになるんだから、ちゃんと傾向と対策を取っておかないと。
悩むのは、先生と話をしたあと。
本当はもっと早くてもよかったのかもだけど、しばらくそれどころじゃなかったからね。
今ならまだ、手術まで2、3ヶ月はあるしまだまだいい時期。
あと、友人らが口を揃えて言ってくれた言葉。
私はなんだかんだいって、大丈夫だろうって。
描こうと思えば何があっても描くだろうし、一生かかるような何かにも楽しみを見いだすだろうって。
うん。
私も、そう思うよ。
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