君達は野口マンドリンを知っているか? | ウクレレとマンドリンと三線の講師による楽器初心者の為のブログ

ウクレレとマンドリンと三線の講師による楽器初心者の為のブログ

初めまして、東京都内で音楽講師をしている克樹です。
ギターに始まり三線やウクレレやマンドリンや二胡や三味線など弦楽器を一通り教えています。僕が実際に使用したりしている機材の話しや弾き方についてのお話しを書いています。

突然ですが皆さんは一人暮らしをしていますか?
既になさっている方は何歳くらいから始められたでしょうか?因みに僕は30歳を超えて始めたので大分遅いです。
最近見たコタローは一人暮らしというアニメの主人公のコタロー君はなんと4歳で一人暮らしをしていました。児相が黙ってないとか物理的に無理という設定大丈夫?的な意見はさておきこれがめちゃくちゃ面白い。物語の節々で何で4歳児が一人暮らしに至ったのかが垣間見る事が出来るんですが、それがめちゃくちゃ考えさせられる。

例えばコタロー君は一人でご飯を食べる時はおかずを沢山作るのに

何故か皆んなで食べる時は1品だけだったり
他にも相合傘をしてあげるサービスをしていて
自分の肩が雨に濡れる事を何故か勲章だと言っていたりとか。

ネタバレになっちゃうので答えが気になる人は

是非アニメを見てみて下さい♪

一人暮らしといえば自制しないとすぐに自堕落な生活に転落してしまいます、僕も財布の紐を締めて倹約家として生きていきたかったですが最近どうも財布の紐が緩むどころか無くしちゃったかも?ってくらい散財しております。新しく手に入れたマンドリンがこちら!

野口マンドリン ST-179です

弦楽器のイグチが代理店業務を行なっているマンドリンブランドで

石川マンドリンから独立して作ったようです。

そうやって血脈が受け継がれていかれるのはロマンがありますね

ボディサイズはほどほどですが正面からはすっきり見えます

ピックガードのデザインで現代作家って感じがする

装飾は殆どなくとてもシンプル、でも上品さが漂っています

フレットの仕上げもとても丁寧で10万円台とは思えません

アームカバーも腕を乗せる最低限の面積に留められています

マンドリン界では弦の侵入角度とか気にしないっぽい

個人的にポジションマークは欲しいところ

ヘッドが兎に角薄いデザインの為ボリュートが突き出してます

枚数は少ないですが、ちゃんと良い音がします。リブの枚数や彫り込みは出したいサウンドの方向性で変動するのでは?と思います

 

 

新鋭ブランドなだけあって作りもデザインも近代的というか洗練されている印象です。音も倍音はすっきりしていてキレがあり、手数の多いソロ曲向けな印象です。倍音は弾いている奏者はとても気持ちが良いのですが反面共鳴が余分に出たりミュートをより意識しないと音が暴れてしまうのでバランスが難しいところ。

重複しますがリブの枚数は少ないですが、出音はちゃんと本格的なので総合的に見て個人的にはテクニカルな演奏をしたい人におすすめ

エントリーモデルでもラッカー塗装を採用していて、手に入りやすい価格帯ながら一切手抜きをしない姿勢がとても好感触です。
因みに高いモデルはセラックと呼ばれるもので塗装してあるそうですが、このセラック実は虫が原料だと知ってとても驚きました。

っていうか虫を塗装の原料にしようって思いつく人天才すぎんか。

でも塗料として大変古くから利用されていたようでセラックの原料が奈良の正倉院に奉納されていた記述が残っているそうです。

何れにせよ高級な楽器にはラッカーかセラックが使われているという認識で良いと思います。どちらも楽器の鳴りを最大限引き出してくれる反面デリケートな部分もあるので取り扱いには注意したいところ。

野口マンドリンは現行品が購入出来るので気になる方は是非チェックしてみてね!