異常気象でクソ暑い夏
北国育ちにとって耐え難い暑さ。
引越して直ぐにエアコンを買っても取付けに数日かかる。
居間と寝室が離れているので夜寝苦しい。
当時のCGSは8月入校(今は12月)のため直ぐに夏休みに入る。
涼しい岩手にトンボ返り。
夏休みが終わってからCGS1年目が始まる。

幹部学校は市ヶ谷だった
今の幹部学校は目黒駐屯地にある。
でも、当時は市ヶ谷駐屯地にあった。
二次試験の作業場は東京裁判が行われた大講堂。天井が高くて暗い。祭りのように裸電球がぶら下がっているのが印象的だった。
三島由紀夫が割腹自殺した東方総監部もあった。オリンピックで活躍した三宅兄弟の弟を何度か見かけたことがある。
ソックリで間違いそうだった。

初めての電車通勤
新居から新河岸駅まで徒歩5分
東武東上線が有楽町線に乗り入れた。
市ヶ谷駅に直行出来るようになった。
初めて通勤定期を買う。
高校の通学定期以来だ。
NZと2人で毎日市ヶ谷まで通った。
正門に入ると長い階段が続く。
学校に着く頃には汗だくになる。
地下の更衣室で制服に着替えて二次試験の面接会場の教場に入る。
ここでようやく涼しいエアコンにあたる。
岩手から来た田舎者は通勤だけで疲れる。
今の市ヶ谷駐屯地はカードをかざさないと入場できない(身分証を忘れたらアウト)。
エスカレーターがあるので歩くこともない。
そこに防衛省と4幕の中央機関等が出来た。

職種ナリズム!?
教育の始めは各職種学校・関東近辺の陸海空の基地・機関・米軍等を研修する。
職種学校研修はお礼参りと言われる。
多かれ少なかれ職種学校の世話になる。
職種学校の協力なくして合格はない。
なぜ1人でも多くの学生を入れたがるか?
それは職種ナリズム(=造語)だから…
風が吹けば桶屋が儲かる。
CGSに合格させれば職種が発展する。
全くさもしい。特に、弱小職種は必死だ。
決勝戦に誰を出すかは職種学校の裁量
職種が楽なほど決勝戦の準備が出来る。
CGSの職種比率を調整しているか知らないが多くても少なくても人を回すのに苦労する。
 職種担当が余りにも成果を出そうし過ぎるとアンバランスを生む。
将来の陸自にとっては、様々な能力に長けた人物を選抜すべきではないか?

長くてキツ~い基礎想定
戦術は幹部の表芸
戦術には幹候~BOC~AOC~受験準備まで多くの時間とお金を費やしている。
これまでは時間の関係で主要な幕僚見積しか教育を受けない。しかし、基礎想定はたっぷり1ヶ月かけてほぼ全ての見積を経験する。
当時は自宅のパソコンで作業出来た。
区切りの良いところで帰宅する。
でも、今は私有パソコンはおろかデータの持ち込み持ち出しも厳禁。
教場備付の自分のパソコンで作業する。
課題が終わるまで帰れない。
勉強の環境は大きく変わった。
1ヶ月も想定が続くのは初めて。
更に1度に多くのことを学ぶので終わった時はかなり疲労した。
NZと浅草で打ち上げの初もんじゃ
なんと翌日にじんましんが出た!
翌日に近くの内科に行くと、アレルギーではなく疲労と診断された。

これからどんな教育が始まるのか?