朝から何も食べてません・・・ヴォクシーです。
某ドラマのようにカッコイイあだ名ではなく「ポットマン」
どこへ行っても「ポットマン」
この講習で一番印象に残っているのは、どこの現場でもなく膨大な量の捜査書類の作成だ・・・
書いてはダメ出し、訂正してはダメ出し・・・
被疑者に対しても被害者に対してもこれの繰り返し・・・
「こいつは大丈夫なのか?」
そんな目で毎日見られていたのは間違いない。
先輩捜査員も自分で書けばすぐ終わるものを・・・
出来損ないの「ポットマン」に対してはジレンマの塊だったかと思うわけで・・・
そんなスパルタのお陰なのか、被害届けは当然のこと、供述調書(2号用紙)がやたら早く作成できるレベルにまで達していた。この調書ってのは、対象者を目の前にして犯行に至る経緯を事細かに書いていくもの。
当然ながら細かい時間を辿りながら、まいていく(書いていく)わけで、矛盾があれば徹底的に追及する事も忘れてはならない。
次なるステップ、これは字体。
字が奇麗だろうが汚かろうが、美しく見せる技術も要求される。
では、どんな字が美しいのか?
簡単に言ってしまえば、いかに「達筆」に書くかだ。
特に締めの言葉で「す」となった場合には、この「す」の字の最後をやたらと長~く伸ばす。
つまり行書体が得意な人間には最高のアピールの場となる。
話がどんどん逸れてますが、この自己満とも取れるアピールの場は、前提として内容が伴っていなければ骨組みのない家と同じ・・・使い物になりません。
捜査を遂行していく中で何が一番大事なのか?
事件発生からの初動捜査?
逮捕に至るまでの捜査?
犯人検挙?
検挙後の供述調書他、書類の作成?
前提としては警察法第2条のとおり(どこかのブログに記載)で、どれか一つでも欠けてしまうことで全てがポシャっちゃいます。そうです、全てが大事なのです。
いかにも怖そうな刑事さんっていますよね?
そんな泣く子も余計泣いてしまいそうな怖い顔を持つ刑事さんに限って、すごく繊細でレスポンスがよくて犯人の検挙率は高いものがあります。
私も強烈に顔の怖い先輩刑事に教えられて、捜査の「いろは」を肌で感じ、始めは震えながら書いていた調書。やがて裁判所に提出しても恥じることのないレベルにまでなりました。
犯人検挙までは誰もが頑張る事。
その事後処理も含めて職責を全うできてこそ真の捜査員だ!
これが捜査員駆け出しの頃の思い出です。
オチをつくるわけではないが、それでも「公安」希望です。