成長事務所がやっていること その4「これからの社労士事務所のTOPマネジメント力」 | 船井総研発 社労士事務所 年商1億への最短コース

成長事務所がやっていること その4「これからの社労士事務所のTOPマネジメント力」

こんにちは!

船井総研 村上勝彦です。


昨日のご支援先で社労士法人化の相談を受けました。

その際、私は「行きましょう!」という提案をさせて貰いました。


理由としてはそのトップのマネジメントが「恐怖によるマネジメント」

ではないからです。


詳しく説明しましょう。



私の分類ではマネジメントには3つの種類があります。


1.恐怖によるマネジメント

2.専門性によるマネジメント

3.人間性によるマネジメント


1.恐怖によるマネジメントとは、人事権を持つ経営者という立場を利用しての

高圧的な力によるマネジメントです。

「言われたことは黙ってやれ」「スタッフは経営の道具」であり、「使えなければ代

えればよい」という発想が代表的でしょうか。


今の時代、トップがこの様な発想をしている限り、組織は大きくなりません。

「奪うものはいつか奪われる存在になる」というのは社労士業界でも本当に良く

見かけるケースです。


2.専門性によるマネジメントとは、トップの優れた知識経験に基づく専門性に

人がついてくるというスタイルです。


いわば、職人気質の極みであり、大工さんや料理人の世界とも共通しますね。

多くの社労士事務所はこのスタイルを進んでいます。

問題点としては、トップを超えた専門性を持った人間が出てきた瞬間にマネジメ

ントが出来なくなるという点が在ります。


今の時代は、お客さまのニーズは多様化しており、いわゆる社労士としての経験値

でなく、各分野、各業種ごとにより細分化された専門性が問われる時代です。


すべての面において、いつまでもトップが専門性で優位に立つのは現実的ではあ

りませんし、どこかの分野でTOPを超える専門性を持った人間が生まれないと組織

は大きくならないということになります。


3.人間性によるマネジメントは、いわばTOPがスタッフから見て「人として尊敬できる」

「一緒に成長したい」と思える存在であることが求められます。

もちろん事務所としての教育面、業務面での仕組みとしての環境が整ってくることも

重要な要素ですが、根本的には「TOPの人間性」に行き着きます。


TOPがスタッフの成長(自分を超えていって貰う)を心から応援し、事務所としての成長を

一緒になって取り組んで行こうと心から思っている経営者であるといえます。



私は社労士法人化をする際に着目する視点は「トップのマネジメント力」です。


社労士法人が「良い」「悪い」という論点ではなく、その時のTOPのマネジメント力が、

社労士法人に適しているかで判断をする様にしています。



今後、社労士業界は更なる専門性と組織化の両立の道が進んでいくと予想されます。

これは今までの業界の目指す方向とは必ずしも一致しないのかもしれません。


その意味ではこれまでの社労士業界から見て「異質」な存在こそ、次のステージのヒント

になるのかもしれませんね。


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