先日弾丸で実家へ帰っていました。

4月から毎月一度は
実家に帰っています。

帰れるときには月に2回。
今月は3回。

僕の実家は岐阜県なので
東京から2時間ほどで帰れる距離なので
全然苦ではありません。

少し暗い話になって
しまうかもしれませんが
気持ちを伝えたいので
ここに綴らせてください。

僕は、小さい頃から
超が付くほどおばあちゃん子でした。

共働きで忙しい両親の代わりに
祖母が仕事を辞め、
小さな僕の面倒をみてくれました。

なので、かすかに残る
幼少期の思い出には
いつも祖母がそばにいてくれました。

幼稚園バスを一緒に待ってくれたり
僕の大好きな手作りハンバーグを
作ってくれたり
一緒に電車に乗って
デパートにお出かけをして
ミニカーを買ってくれたり
お昼ご飯はデパートの上にある
レストランでホットケーキを食べて
一緒に街をみながら
電車が動いているのを興奮しながら
祖母と見ていた
そんな記憶があります。

時には厳しく叱られたこともありますが
家族のことを常に想ってくれている人でした。

僕に"思いやり"を教えてくれた人
それが祖母でした。

中学生、高校生になり
反抗期には
生意気なことを言って
困らせたこともあります。
そんな時でも、
いつも僕を信じていてくれました。

京都の大学に進学し
京都で一人暮らしを始めたときも
最初の頃は
心配性だなと笑ってしまうくらい
電話をしてきてくれました。

「もう大人だから大丈夫だよ」
と伝えても、
「私もかっちゃんがいなくて
寂しいんだよ〜」なんて言う
可愛い祖母でした。

京都に遊びに来てくれて
一緒に京都観光をしたのは
いい思い出です。

そんな祖母は、僕が中学生のときに
大きな病気を患い
その後も定期的に病院に通っていました。

いくつかの病気を併発し、
通院を続けながらも
家族には変わらず
元気な姿を見せてくれていたので
"おばあちゃんは大丈夫だろう"と
心のどこかでそう思っていました。

今年の3月に、新たに病気が見つかったと
母から連絡を受けました。

もう、手術をすることはできない
と告げられました。

4月、実家に帰ると
いつもと変わらない
笑顔で僕を迎えてくれる
祖母の姿がありました。

でも祖母から直接病気のことを
告げられたときは
見たこともないほど
悲しそうな顔をしていたので
僕は、用意していたはずの
励ましの言葉をどう伝えていいのか
わからなくなってしまいました。

そんな僕を見て
「でも私は病気に負けないよ」
「欲深く100歳まで生きるからね」
と笑顔を作って言う祖母は
本当に強いなと思ったのと同時に、
限られた祖母との時間を
大切にしようと決めました。

それからは
祖母に元気な姿を見せることで
おばあちゃん孝行が出来たらなと思い
毎月帰省をしています。



祖母が今月頭に入院したので
先先週の帰省では連日お見舞いへ行き
祖母とゆっくりお話しをしました。

祖母と昔の思い出話をしたり
東京での話を聞いてもらったり。
今まで当たり前だった何気ないやりとりが
今ではとても尊くて大切な時間です。

数日前、意識が朦朧とし
会話が難しくなったと
家族から連絡がありました。

病院へ駆けつけると
祖母は「かっちゃんが来てくれた」と
僕のことを認識してくれました。

ありがとう、ありがとう
私は何て幸せなんだろう
育てた甲斐があったね
と祖母は涙を流して喜んでいました。

祖母と会話もできました。

兄や母は、前日の様子からは
想像もできない、
奇跡みたいだと驚いていました。

日によって波があるようです。
ただ、祖母にとって、
生きる活力になっていたらいいなと思います。

病院を出るときに、
「負けたらだめだよ」
「100歳まで欲深く生きるんでしょ」
と声をかけると
「負けないよ!」と強く言ってくれました。

おばあちゃんの孫で、僕たちは幸せだよ
と伝えると、涙を流して喜んでくれました。

日帰りの弾丸お見舞いだったのですが、
翌日、看護師さんや親戚の方達に
祖母は嬉しそうに自慢していたそうです。

そんな祖母が、
昏睡状態だと
母から連絡が来ました。
よく眠っていらっしゃるようにも見えると。

覚悟をしてくださいと
病院の先生に言われてはいますが、
一日でも長く生きて欲しいと思います。

また次の帰省で、
笑顔の祖母に会えることを祈っています。




ここまで長々と
思い出話を交えて書いてしまいましたが、

皆さんに伝えたいことは
当たり前の日常生活は
当たり前じゃないということ、
そして大切な人を大切にしてほしい
ということです。

どちらも文字にすれば
当然のことを言っているだけかもしれません。
よく聞くフレーズかもしれません。

でも、いま一度皆さんにも
改めて考えて欲しいです。

大切な家族、友人に
感謝の言葉を伝えられているか。
何気ない日常を
粗雑にしてしまっていないか。

僕たちは、知らないところで
家族や友人の愛を受けています。
それになかなか気づけなかったりもします。

だから、些細な優しさや愛を感じたら
それを当たり前だと思わず
感謝の気持ちを持ってほしいなと
思います。

暗い話題ですみません。
明日から8月。

精一杯生きましょう。