にゃんこ共和国

にゃんこ共和国

にゃんこの島のにゃんこ共和国のにゃんこ物語。

三丁目にあるみかん箱の中から共和国へ通じる出入口を開ければ、

ぽかぽか常春のにゃんこ共和国へ出発にゃ。

そこで織り成す仲間たちのロマンあふれる冒険譚。

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にゃぴた1階特設コーナービル…ゆきにゃんネコを先頭に一家の男兄弟が入っていきました。「にぃちゃん、これにゃらいいんじゃにゃい?ネコ」「けいちゃん、それはけいちゃんの趣味だろ。ブランド物のおたまおたまにゃんてウチじゃ使わにゃいよ」「しょっかにゃー、持ったときのこの感触はやっぱりわんこ共和国製だよねネコ音譜」プレゼントを買いに来たのに、やっていることは各自欲しい物を選んでいるだけです。

そう、来週はにゃんこ共和国でもホワイトデーラブラブになっているのです。あきにゃん、ルル、みるく…そしてちゃちゃちゃん。みんな個性的なにゃんこなのでプレゼントプレゼントは簡単に選べると思ったのが大間違いでした。連れてきたこのメンバーで、プレゼントが選べるはずがなかったのです。

「うにゃぁ…ネコ汗」ため息をつくゆきにゃんを知ってか知らずか、ジジネコは職猫用の包丁の輝きに目を細め、サスケネコは番組で目立とうと帽子やリボンの次々と試着。りんくんネコはどこから見つけてきたのか(らんちゃんに着てもらいたい?)メイド服をすでに購入済み。けいちゃんネコとムサシネコはさっきからお菓子ソフトクリームの試食に走り回っています。

「あきにゃんネ コは猫一倍寒がりだから…このひざ掛けとかかにゃ。ルルはネコ…体重計じゃイヤミだにゃ。うにゃ~、あったあった、みるく猫は今年から小学生だからキラキラのカバン…と」てきぱきとゆきにゃんは買い物カゴに商品を入れていきます。

「問題はちゃちゃちゃんだよにゃあ…ジジ~、ちゃちゃちゃんには何をプレゼントするにゃ?ネコ」「にゃふふ、この切っ先の鋭さ…これでちんまをさばいたら、ちんまはさばかれた事に気がつかにゃい…にゃ?ゆきにゃん、何か言った?ネコ」「…にゃんでもにゃい。包丁、良いの見つかった?ネコ」「うにゃ~、やっぱり良いのは高いにゃ。もうちょっとお金貯めにゃいとネコあせる」「しょっか。ちゃちゃちゃんには何をプレゼントしたらいいかにゃ~ネコ」「あ、それはもう決まってる。今日言われてきたよネコ音譜

ジジが掴んだのはダイエットセットでした。ダイエットご飯やお茶、サプリなどが入っているお手ごろ価格のギフトです。「にゃ?こんにゃのでいいの?にゃるとらまんウルトラマンとかじゃにゃくて?ネコ」「うにゃ。今年はダイエットがんばるんだって。ニャッツ・アイがどうのこうの言ってたネコ」「またにゃにか企んでるにゃ…ま、いいかネコあせる

ゆきにゃん達は買い物を済ませ、ねこバスに乗り込みました。マンションに着く直前、ゆきにゃんがハッと気が付くのです。「しまった!ルルちゃんへのプレゼント、買ってこにゃかったよ…ネコ汗

「じゃあ、今夜はそろそろ休むからね、お片付けしてから寝にゃさいねネ コぐぅぐぅ」いつもはまだみんなリビングでテレビテレビを見ている時間です。毛繕いをしていたあきにゃんはベッドルームに向かいました。「あれ?あきにゃん、もうお休みにゃの?せっかく今日注文したにゃるとらまんウルトラマンの新作着ぐるみの自慢を…ネコ音譜」「まぁまぁ、あきにゃんは明日試験にゃんだってネコ」「試験?ネコ」「うにゃ。にゃんこホテルのフロアマネージャーの資格試験にゃんだってネコ」「それでこの前から勉強してたのかネコ」「うん…ちゃちゃちゃんとムサシがまわりでドタバタやってるから勉強も進まなかったみたいだよネコ」「にゃにゃ、そうだったのか…ネコあせる

いよいよ明日はあきにゃんの資格試験です。この試験に合格すれば、仕事上かなり有利になるのですが…。体調を崩してしまったり、いろいろと用が入ったり、環境には恵まれませんでした。しかし時間は刻々と迫り、過ぎ去っていくのでした時計

そして夜は明けます…「むにゃ…ネ コ」あきにゃんは目を覚ましました。試験当日とはいえ、いつもの朝と違いはありません。みんなを起こして、ご飯の準備をして、トイレが汚いなら掃除をして、まだ起きないゆきにゃんをもう一度起こして…忙しい朝です。

「みんにゃ~、朝よ~。起きにゃしゃい…あにゃ?ネ コ」自分もまだ眠いあきにゃんが目をこすりながら、家族達を起こそうとふすまを開けると、そこにはみんなの姿はありませんでした。変に思い、ご飯のしたくをしようとキッチンに向かうと、テーブルの上にはまぐろサラダやささみフライに特濃ミルクが準備してあります。

「にゃ。ねーちゃんおはにゃ~ネコ」「おはにゃん。ど、どしたの?これネ コ」「うにゃ。今日はねぇちゃんの試験の日でしょ、だから今朝くらいはみんにゃ、ねぇちゃんの手を煩わせにゃいように、ってがんばって起きたの。朝ごはん、ねぇちゃんが一番最後だよネコ音譜」「そ、そうにゃのか。ありがとにゃんネ コあせる」「じゃあ、ボクも仕事だから、ねぇちゃんが出かけるときにカギ閉めて行ってねネコ」「うにゃ。サスケ、行ってらっしゃいネコ音譜

ご飯を食べ終わり簡単に片付け、毛繕いをしてねこバスを呼びました。会場はねこバスでちょっと走ったところです。今日も共和国は晴れ。ねこバスの中で、ふとあきにゃんはマンションの自宅を見上げました。それにあきにゃんが見つけたもの。それは…

『ねぇちゃんビックリマーク絶対合格だよ。ボクらみんにゃネコネコネコネコネコネコで応援してるからね!!

という横断幕でした。急いで準備したものなのか、ところどころ肉球の足跡がついていたりします。でも、みんなのその優しさがあきにゃんに大きな勇気を与えたのでした。

「ただいにゃー。社長、焼きいも焼き芋買ってきたからみんにゃで食べよーネコ」「うにゃ、ごくろーにゃまネコ」ゆきにゃんとサスケが新聞紙で作られた袋に入った焼きいもをテーブルの上に広げました。「にゃ、これっているか公園で夫婦でやってる焼きいも屋さん?ネコ」「うにゃうにゃ、美味しいって評判のネコ」「にゃい。これはキムの分ねネコ」「あ、うん。ありがと…ネコ」「にゃ?どしたの?気分悪いの?ネコ」「ううん、大丈夫。この季節はやっぱり焼きいもだよにゃネコ」「にゃお~ん。ほこほこしてしっとりしてて、美味しいにゃあネコラブラブ」事務所はちょっとした焼きいもパーティになってきました。


…その日、にゃんこ共和国には珍しく木枯らしの吹く寒い日でした。キム達の住んでいる施設家は、猫背山のふもとにあるため、なおさら吹き降ろしの風は幼いにゃんこ達を震え上がらせたのです。「先生、さむいーネコ雪」「おやつーネコあせる」仔にゃんこ達にかこまれた先生は困っていました。ここまで寒くなるとは思わなかったので、暖房の準備はしておらず、おやつを買うお金は来週にならないとボランティア収入が入ってこなかったのです。

「よしっ。仔共は風の子にゃん。みんにゃで運動しようネ コ音譜」「えーっ、お外寒いじゃんネコむかっ」「ボク食べにゃいと動けにゃいネコむかっ」事情を知らない仔にゃんこ達はぶーぶーと不満を口にします。その時でした。「ボク、お外で遊ぶ。その方がぽかぽかしてくるよねネコ」「キム…そうよ、部屋の中で遊ぶより、お外で遊んだほうが暖かくにゃるのよ…にゃ!ネ コひらめき電球

先生は突然ひらめきました。以前に仔共達が観察日記を描くために植えたさつまいもが育っていることを。「みんにゃでおいも掘りしよう!おやつは焼きいもにゃネ コラブラブ」しぶしぶ仔にゃんこ達はシャベルを持って小さな畑へ向かいました。「おいもにキズをつけにゃいようにね…キム達はお庭で落ち葉とか枝を集めてきてにゃネ コ」「にゃーいネコ

…「そろそろ焼けたかにゃネ コあせる」風のある日です。火には十分注意して先生は焼けてきたさつまいもを取り出しました。「にゃい。熱いから火傷に注意するんですよ…ちゃんと冷ましてねネ コ」「うにゃ、あちちちっネコあせる」「あちゅ…でも美味しいにゃ~ネコ

「でも…みんにゃ形がばらばらだよ。こっちのが大きいし、こっちはキレイに焼けてるし…ネコ汗」「にゃはは。それがいいのよ。みんにゃだってそうでしょ、大きい仔も入れば、優しい仔もいるの。見た目だけで判断しちゃいけにゃいのよネ コ音譜

焚き火メラメラを真ん中にして、みんなで輪になって焼きいもを食べました。動いたから寒くもなくお腹も満たされました。今でも忘れられない、キムの大切な大切な思い出です。


…いるか公園で買った焼きいもは、焼き加減も甘さも大きさも申し分ありません。しかし、施設でみんなで輪になって食べた焼きいもより美味しい焼きいもは、未だキムは食べたことがありませんでしたネコ

「それじゃあ、行ってくるよネコ」「にゃい。がんばってねネ コ」ゆきにゃんはあきにゃんに声をかけて出かけていきました。「にゃ?にぃちゃん、今日は仕事入ってにゃいはずだけど…?ネコ本」ドラマの台本をチェックしていたサスケ。「うん。ゆきにゃん、最近スポーツクラブ行ってるんだよネ コ」「にゃにゃ!?にぃちゃんがスポーツクラブ?明日は外で撮影にゃんだよー、降らにゃければいいけど…ネコ雨
そうなのです。にゃんぱらりん長音記号2のできないゆきにゃんは、それがずっとコンプレックスでした。キムやサスケはもちろん、けいちゃんにいたってはにゃんぱらりん大会で優勝するほどです。最近はみるくも保育園でにゃんぱらりんの練習を始めたとも聞いていました。
「いらっしゃいませーnipa*」スポーツクラブ“にゃーぶす”。短時間で集中的に運動して苦手な運動を克服していこうというスポーツクラブです。以前にゆきにゃんがタローに相談したところ、タロー系列のスポーツクラブを紹介してもらったのですが、そこはかなり本格的で、みんな筋肉もりもり。日ごろから運動不足なゆきにゃんは見ただけで怖気づいてしまいました。
「うにゃ。じゃぁいつもの準備運動からやってくだしゃいねネコ」「にゃネコ」手足をぶらぶらさせたりしっぽを振り回したりして少しずつ体を温めていくゆきにゃん。でんぐり返しを数回やって準備運動は終わりです。「終わりましたーネコ」「うにゃ。じゃぁ、今日はトランポリンでやってみましょうネコ」ボヨンボヨンとゆきにゃんとインストニャクターのにゃんこは一緒にトランポリンでジャンプを繰り返します。
ボヨンボヨン…「いいでしゅか?この勢いが大切…この…この瞬間両手を伸ばして…にゃんぱらりん長音記号2ネコ」ボヨンボヨン「にゃるほど…ネコ」続いてゆきにゃんの番です。ジャンプを繰り返し、インストニャクターにゃんが腕を伸ばした位置辺りのタイミングを見計らうゆきにゃん。「さん…にぃ…いち…あせる…にぃ…にぃ…いち…にゃ~んぱらり~んアップネコ」その瞬間、両腕を思いっきり伸ばしました。「にゃ!?ダメっ、ゆきにゃんあぶにゃい!!ネコあせる」勢い良くトランポリンから飛び出すゆきにゃん。ボスッという音と共にトランポリンの外に引かれていたマットに落下してしまいました。
「うにゃにゃ…痛くにゃいけど…ネコ汗」「ゆきにゃん…両腕だけ伸ばせばいいのよ。全身…しっぽまで伸ばさなくても…ネコ汗
この日もゆきにゃんはにゃんぱらりんを成功させることができませんでした。
「ぴんぽんにゃんぽーんベル。こちらはにゃんこ銀座商店街町内会ですnipa*。本日はこたつドームの清掃およびこたつ設置のため、こたつドームはご利用できにゃいの。よろしくにゃん。ぴんぽんにゃんぽーんベル」街角に設置してあるスピーカーからの放送でした。
「にゃにゃあせるドームの掃除って今日だったっけ。にぃちゃん、まずいよ。ボクらの部屋に置ききれないおもちゃとか、ドームに置いてあったじゃんネコ」「うにゃ。行っても入れにゃいのかにゃ?ひとまず行ってみるかネコ」ゆきにゃんとけいちゃんは涼しくなってきた風の中をこたつドームを目指して走りました。
「入口、閉まってるにゃネコ汗」いつもなら開いているドアが今日は閉ざされていました。毎年、この時期になるこたつのメンテナンスを兼ねてこたつドームの大掃除が始まります。こたつドームはにゃんこ達の社交場ですが、お役所はドーム内での宿泊を許していません。また、おもちゃやご飯の食べ残しなどがあると、毛玉と一緒に掃除されてしまう決まりなのです。
「すいませーん。誰かいませんかー?ネコあせる」「おもちゃ~。ボクのチュー太郎~ネコ」2猫はドームの事務所などに声を掛けてみましたが返事はありません。それよりも奥から掃除機の音が聞こえてくるだけでした。「にゃー。参ったにゃ…ネコ汗」「にゃ…はてなマークにぃちゃんにぃちゃん。この窓開いてる…ネコ」「にゃんと…入れそうだねネコ
ごそごそと窓から入り込む2猫。たまたま見つけたタオルでほっかむりをしてドームの中を探検しました。ドームの片隅に様々な色合いの毛玉と一緒に壊れたおもちゃやたこ焼きの皿などが積み重なっています。「あるかにゃぁ…チュー太郎…ネコあせる」「にゃ?これじゃにゃい?ネコ」「にゃー。あったキラキラ。にぃちゃん、ありがとにゃんネコ音譜」「よし、じゃあ帰るかーネコ音譜
その時です。2猫の後ろからものすごい吸引力のある掃除機が近づいてきました。「どいたどいたーっ!吸い込まれてもしらにゃいわよniyari*」「うーにゃーっ!?」しっぽの短いけいちゃんは間一髪逃げ切りましたが、ゆきにゃんのしっぽが半分ほど掃除機に飲み込まれています。「にゃーっあせる。ムリムリ。ボク美味しくにゃいネコ」「にゃいにゃい。ふざけてにゃいのniko*」掃除機のスイッチを切るにゃんこは『にゃすきん』の制服を着ているのでした。
「あら?誰かと思えばゆきにゃんじゃにゃい。そうそう、またそのうちお宅へ行くからにゃ。お部屋、お掃除しときにゃさいよniyari*」「い、いいよ、こにゃくてもネコ汗」「だーめ。あきにゃんから依頼されてるんだもん「男の子達がお掃除しません。思いっきりキレイにしてくださいネ コ」…にゃふふ、腕が鳴るわniyari*」そう言うと、にゃすきんのお姉にゃんは再び掃除機のスイッチを入れたのでした。

「ただいにゃ~ネ コ」「おかえり、ねーちゃんネコ」「んにゃ?今日もルナちゃん来てるの?ネ コ」「うん。にゃんだかんだ、みるくとうまくやってるみたいだよネコ」「そっかー。ウチは全然かまわにゃいけど、お嬢にゃんだから家族に心配かけにゃいようにしにゃいとねネ コ」「大丈夫じゃにゃいかにゃー。外にはお抱えのねこバスがいるし。携帯も持ってるんだってネコ」「携帯!保育園児に携帯!?ネ コあせる」「まぁまぁ、落ち着けねぇちゃん。生活レベルが違うんだからネコ」「にゃ。そ、そりゃそうだけどさ…ネ コ汗
帰宅したあきにゃんがささみクッキーやココアを準備してみるくとルナちゃんに出しました。どうやら2猫はビデオテレビを見ているようです。ウチで買ったテープじゃないので、たぶんルナちゃんが持ってきたのでしょう。「しゅごいよねー。同じにゃんこと思えにゃいよ~ねこラブラブ」「うにゃうにゃ。にゃ、あーたんおかえりにゃしゃい猫」「にゃい、ただいにゃ。にゃんのビデオ見てるの?ネ コ」「うにゃ。これにゃのねこビデオテープ」ルナちゃんは手元に置いてあったビデオのパッケージをあきにゃんに手渡しました。
『実録!ドンッ命知らずの冒険にゃんこ達!4ドクロ』「う…ネ コ汗」パッケージの表には毒々しい文字でタイトルが書かれ、その下にはあきにゃんも知っている…いや、できれば忘れたい顔が2つ並んでいました。裏面には危険なシーンの数々が紹介されています。出演者は『しそネコウメネコ』と書かれていました。
「にゃ、にゃんでこんにゃビデオ見てるのさ…ネ コ汗」「あのねあのね、ルナたんがしゅきにゃんだって。大きくにゃったら一緒に冒険に行こうって言ってゆの猫音譜」「あのねぇ、あんたはいるか公園のおひざプールで溺れかけたでしょネ コ」「大丈夫だもん。大きくにゃったらお水怖くにゃくにゃるもん猫むかっ

その後もみるくとルナちゃんはビデオに夢中でした。すでに空はオレンジ色。あきにゃんも夕飯の準備をし始めました。今日も30猫分のご飯を用意しています。「にゃ?お客にゃん来ゆの?ねこ」「にゃあ、違うよ。ウチはみんにゃいっぱい食べるからね。これくらい作らにゃいと…ネ コ音譜」ビデオテープをカバンに仕舞ったルナちゃんは、その料理の量に言葉をなくしました。

「にゃ、にゃんでこんにゃに食べられるの?ねこ汗

「全員整列っ。気をつけーっ」にゃんこ共和国としては珍しく厳しい号令が飛びます。ここはにゃんこ警察特別訓練所。ここ最近の明らかな交通違反の検挙率の低さに、ついににゃんこ警察は動き出したのでした。
「コタロー巡査、君は取締りを…たますけ巡査。君は違反者を演じてみにゃさい」「にゃ!」隊長が命じて、2猫で取り締まりを再現してみることにしました。「ぴーっ。あー君、今信号無視したでしょ」「にゃ?し、してにゃいよ」「ウソはいけにゃいにゃ。本官はここで見ていたにゃ」チラッ。たますけ巡査は懐からかにかまをチラつかせました。「や、やだにゃぁ。気のせいですよ。」チラチラッ。「…にゃぅ…ごほん。だ、だからー、ボク見てたもん」チラチラッ…ポーイッ。「にゃ~ん。ボクのかにかまー」かにかまを放り投げたたますけ巡査。コタロー巡査はかにかまを頬張るのに夢中です。その間にたますけ巡査は現場を通り過ぎるのに成功しました。
「…それがいかんのだ」「むしゃむしゃ…隊長もたびる?」「いらんっ。これだから検挙率は下がる一方にゃのである。上からの命令で、ワイロに負けにゃい隊員を育てることににゃった」「というと…?」
「うむ。つまり、違反者は検挙。ワイロにゃど渡されても絶対に屈してはにゃらにゃい。それが結果としてにゃんこ共和国の安全につにゃがるのである…しかるに…」チラッ。隊長の長い言葉にすでに隊員達は飽きていました。たますけ巡査は、こんなこともあろうかと隊長の大好物であるにぼしをチラつかせたのです。
「本隊員たちは選ばれたにゃんこであるからして…にゃ?…であるからして…ごくっ」ぱらぱらっ。テーブルの上ににぼしをばらまくたますけ巡査。「警察の威信を落とさにゃいようにご飯は大切だからにぼしは必ずおかずに…あー…とりあえず解散とする」「にゃ!」隊長の命令と共に、隊員たちは解散することになったのでした。
その後、この隊がどうなったのかにゃんこ警察発行の会報には何も書かれていませんでした。
「ほらっ、もうこれでいいでしょネ コあせる」「うーにゃーむかっここがちょっとハネてゆーっ猫むかっ」「どこよー…こんにゃの風が吹けば簡単になびいちゃうわよネ コ」「ぶー猫」「おはにゃぁ。朝からどしたの?ネコぐぅぐぅ」「おはにゃん。相変わらずお寝坊にゃんね、寝癖もすごいし…汗みるくのブラッシングが大変で、この仔長毛だから…ネ コ汗」「にゃる。でも、もう終わってるじゃんネコ」「ぶー。ゆーたん、どこ見てゆの。ここがハネてゆの気がつかにゃいの?猫」「にゃ?…うー…わかんにゃいよネコあせる
最近、ゆきにゃん一家の朝の恒例となったみるくのブラッシングチェックです。以前まではここまで細かく注文することはありませんでした…そう、ルナちゃんねこがにゃんこ保育園に入ってくるまでは…。
「ルナたん、しゅごいんだよ。にゃんこ銀行のえらいにゃんこの仔の仔にゃんだって!猫」「???ネコ」「み、みるく。落ち着いて話しそうにゃネコ汗」「んと、だから、にゃんこ銀行のえらいにゃんこにゃの猫」「銀行の…役員ってことかにゃネコ」「たぶん…ネコ」「にゃ。えらいにゃんこの仔の仔…猫」「ちょっとまって、ここがよくわかんにゃい。仔の仔?ネコ汗」「にぃちゃん、孫ってことじゃにゃい?ネコ」「あ、しょっか。ふぇ~、じゃあお金持ちにゃんだネコ音譜」「うん。いつも保育園にねこバスで行ったり来たりしてゆの猫
その日、ルナちゃんはシャネロキッズのドレスを着てねこバスから降り立ちました。一方みるくはシャネロキッズではあるものの普通のワンピース。ゆきにゃんとの保育園からの帰り道「仲良しににゃりたい猫」と言ったみるくはそこにはいませんでした。うらやましさと悔しさでみるくは一日中機嫌が悪かったのです。
しかし、みるくは気がつきました。「ルナたん。髪の毛がハネてる…むふふ。みるく…ハネてにゃい。むふふ猫ラブラブ」仔にゃんこながらにお金のかけ方では勝てないことがわかったようです。しかし、自分自身をキレイに見せることにかけて、みるくはルナちゃんには負けられません。
こうして毎朝のブラッシングチェックがはじまったのです。最初はあきにゃんも丁寧にブラッシングをしていましたが、あるときはちゃちゃちゃんが、さらにあるときはルルが…と、ゆきにゃん一家のねぇちゃん達はできるだけ朝のみるくには顔をあわせないよう油断しないようになったのでした。

「にゃーい。みんにゃ静かにー。今日はみんにゃの新しいお友達を紹介しにゃーすnipa*」にゃんこ保育園のお昼休み。お昼寝の時間が終わって、これから午後の運動が始まる前に、保母にゃんが仔にゃんこ達を集めました。

「にゃい。ルナちゃん、ご挨拶できるかにゃ?niko*」「ルナでしゅ。お友達ににゃってね。よろしくにゃんねこ」「にゃい。よくできましたniko*」その後、運動の時間。保育園の庭でじゃれあったり鬼ごっこをしたりと大騒ぎでしたが、仔にゃんこ達はルナちゃんの話題でもちきりでした。

にゃんこ保育園の仔達はほとんどが短毛にゃんこネコネコですが、ルナちゃんは灰色の長毛で、お日様の光に照らされるとやわらかくキラキラと光るのでした。こうなってくると同じ長毛(白)のみるく猫むかっは面白くありません。今までは白く輝く長毛でみんなの注目の的だったみるくのライバル出現です。

「みるくー。迎えにきたよーネコ音譜」夕方、仕事帰りのゆきにゃんが保育園にやってきました。「ぶー猫むかっ」「ど、どした?ケンカでもしたのかにゃ?ネコあせる」「ちがーう。みゆく、ケンカにゃんかしにゃいもん猫むかっ」「毎日ごくろーにゃまです~。ちょっとみるくちゃん、ご機嫌ななめみたいでーwa-i*」「そうにゃんですか?お腹すいてるのかにゃ?ネコ」「にゃっ!ゆーたん、乙女心がわからにゃいのね猫むかっ」ぎゅーっ肉球「痛たたたっネコあせる」みるくはおんぶしたゆきにゃんの耳やヒゲをひっぱったりと大騒ぎです。

「あのねあのね、新しいにゃんこが入ってきたの猫」「保育園に?ネコ」「にゃ。みゆくみたいに長い毛でふさふさで…みんにゃルナたんに夢中にゃの…猫」「にゃるほど…心配しにゃくていいよ。みるくは可愛いんだから、またみんにゃの人気者ににゃれるよネコ」「そうにゃの…かにゃ猫汗」「うん。ルナちゃんだって、みるくと友達ににゃりたいはずだよネコ」「…うん。みゆくも仲良しににゃりたい…猫」「うんうん。明日は一緒に遊ぼうにゃネコ

いつの間にかみるくはゆきにゃんの背中で寝てしまったようです。仔にゃんこながらに気を使っているのか、ゆきにゃんは心配半分、安心半分の帰り道でした。

「にゃ?これはニャンデレラのつけていたガラスの鈴ベルniyari*」そこにはすでにニャンデレラの姿は見えませんでした…ゆっくりと幕が下り、しばらくするとゆっくりと上がっていくのでした。ほの暗い会場では父兄のにゃんこ達ネコネコが我が息子・娘の出番を今か今かと待ち構えています。
にゃんこ保育園、お遊戯会当日。泣きそうな保母にゃんare?*に説明を受けるみるくの姿が見られました。「み、みるくちゃんあせるだからね、もうセリフは先生が言うから、ただ口をぱくぱくしていてねare-?*」「そうにゃの?みゆくもにゃんかしゃべりたいにゃー猫音譜」「ううん。みるくちゃんは可愛いからそのままでいてにゃshock*」「そっかー。じゃいつも舞台の真ん中にいていい?猫ラブラブ」「うにゃーあせるみるくちゃーんnamida*」そばには平謝りのゆきにゃんの姿。
すでにムサシネコの組の出し物『うらしにゃ太郎』のお遊戯は終わりました。ムサシの役目は玉手箱。灰色の布をばさばさと振り回しながらうらしにゃ太郎がおじいにゃんに変身するのを隠す役目でした。ただ、うらしにゃ太郎より後ろ側でばさばさやったので、会場にはクスクスと笑い声nipa*が聞こえてきたのですが…。
そしていよいよみるくの組。結局ゆきにゃんが折れ、無事に終わったら新しいしっぽ飾りを買うということで話がついたようです。無事に最初の幕は下りましたが、今度はみるくはみすぼらしい服装を着なければなりません。もちろんこの幕のみるくは不機嫌猫むかっそのもの。せっかく王子役の男の仔がガラスの鈴をみるくの首に回しても、不機嫌です。目が座ったままです。幕の隅では「にゃあ、アタシにぴったりnipa*」などと台本を読み上げていますが、もちろん口パクにもなっていません。
「にゃあ…ダメだ。たしかにあの服装にはキラキラしたとこにゃんてにゃいもんにゃーネコ汗」ムリやり劇は続き、第三の幕。クライマックスの王子とのダンス。ドレスをまとったみるくは上機嫌。もちろん舞台の真ん中で王子と共にクルクルと回ります。照明は主役2猫に集まり、ドレスの美しさに父兄にゃんの目は集まっていきました。
途中はどうあれ、保育園の劇にしては豪華なドレス。もちろん主役級のにゃんこ達のかっこよさも手伝い、なんとかお遊戯会は終わったのでした。