2週に1回の通院日。
本当は金曜日だけど、頭の中がぐちゃぐちゃで、少し早めてもらった。
【診察室にて】
私、死にたいです。
私は、夫を苦しめるだけの存在だから。
私は、誰も幸せに出来ない。
私は、先生に告げた。
先生は、目を細め、笑顔で静かに言った。
大丈夫、旦那さんの病気はあなたのせいじゃない。
旦那さんは、あなたを想うあまり、辛くなってしまっただけだ。
2人とも、少し休養をとったら、ラクになるよ。
私は、まるで自分を母のようだと最近思うんです。
あの、人を殺すほどに愛するような…
あの人は、私を…
そこまで言って、私は、急に息が苦しくなってきた。
心臓がドキドキして、天井や床がぐるぐる回る。
気分が悪い。
あー、ダメだー
発作がー
先生は、私の異変に気付き、すぐに看護師を呼んだ。
大丈夫よー、看護師は私の背中をさすりながら、はーい、深呼吸、ゆっくり吸ってー吐いてー
私は、多少暴れ、治りかけの腕の傷を掻きむしったらしい。
気付くと、病院の処置室で点滴をされていた。
もう、こんなことばかりの繰り返し。
いつか、穏やかに生きられる日が来るのだろうか。