私は、昔、酷く痩せていて。
あらゆる食べ物を拒み。
手首を切り、それを隠すこともなく。
誰とも喋らず。
笑わず。
かと言って、泣きもせず。
死んだような目をして。
仕方なく生きて。
何が恐怖で、何が絶望かも分からず。
今になれば、分かる。
あれこそが恐怖であり、絶望の最中にいたということが。
本当は。
誰かが気づいてくれるのを、ずっと待っていた。
そんな誰かなど、この世にはいないのに。
バカだった。
若かったから。
じゃあ、歳をとった今、分かるのか?
いや、あの時代と何も変わりはしない。
相変わらず。
馬鹿げたまんまだ。