Kに出会わないかな、と思って時々喫煙所に行くけれども。
会えず。
会えないことに、ガッカリする自分。
でも、今は会えない方がいいかもしれない。
鬱状態のとき、私もそうだが、人に会いたくないし、惨めな自分を見られたくないものだ。
それに、今日気づいたが、Kに対する感情が、前は恋愛に似たものだったのに対して、今は友情のようなものに変わっている。
Kは、双極性障害という同じフィールドで闘う戦士なのだ。
午後、夫が面会に来てくれた。
相変わらず、面会時間は15分。
洗濯物とお菓子を渡してくれる。
私は、夫と浮気相手との関係がどうなったのか気になったが、今日は聞くのをやめにした。
なんだか自分の心に、夫の答えを受け入れる余地がない気がした。
私は、来てくれてありがとう、と夫に言い、静かに部屋に戻った。
心にすっぽり穴が空いたような寂しさが、あるのを感じた。
声も立てず、泣いた。
何が寂しくて、何故泣いているのか、分からなかった。