1916年アメリカ・ミューチュアル社作品
「チャップリンのお手柄(チャップリンの番頭(質屋))」

(カウンターで女性店員と紳士)質屋にやってきたひとりの紳士。

主人「何でしょう?」
紳士「ああ、実はTダイヤモンドを少し見せてもらいたいのだが」

(掃き掃除をしている)こちらは新入りのチャーリーくん。

チャーリー「嗚呼忙しい忙しい」

(ロープを渡り出す)子供の頃はサーカスに憧れていたチャーリーくん。

主人「ささ、どうぞどうぞ。奥へお入りください。(部屋にはいる。女性店員=娘に)お客様にお茶をお出しして。(椅子を出して)さ、こちらへおかけください」
チャーリー「(椅子を動かす)失礼、嗚呼忙しい忙しい」
主人「こら、お前はあっちへ行ってろ」

とはいってもーー

チャーリー「(部屋に入って来る)嗚呼忙しい忙しい」

新たなお客様がやって来ました。

主人「えー、こちらが10カラットのダイヤでございまして」
客「ちょっと誰かいないの?」
チャーリー「はいはいただいま(紳士の帽子を跨ぐ)ええと、これは何ですか?痛っ!」
主人「少々お待ちください(店へ)何だ?嗚呼、もうここはいい、私がお相手をするからあっちへ行ってなさい。こら、何をする!」
チャーリー「(コントラバスに頭を突っ込む)あ、前が!見えない!見えない!誰かー!助けてくれー!痛い!痛い!(抜ける)……こいつめ!」

意地悪な先輩店員と大喧嘩。(キッチンで大騒ぎ)

主人「今度は何だチャーリー!」
チャーリー「これでもくらえ!(パイを投げる)」
主人「うわっぷ……このっ」
チャーリー「やあ!(麺棒で主人の頭を叩く)」

紳士は紳士でも、彼は怪盗紳士でありました。

チャーリー「この中に隠れちゃえ」
主人「もう勘弁ならん!」
紳士「手を上げろ!動くな!ダイヤはもらって行くぞ。はははは……うっ!」
主人「よくやったぞチャーリー。娘をもらってくれ」

こうして恋と名誉を独り占めしたチャーリーくんでありました。映画一巻の終わり。