8月の3冊目は
吉村 昭 さんの 「 花渡る海 」 です。
内容・・・・・
極寒のシベリアに漂着し、死線をさまようこと3年余り。わが国に初めて西洋式種痘法をもたらしながら、ついに発痘の花を咲かせることなく散った水主久蔵。歴史のかげに埋もれた、海の男の波瀾万丈の生涯を追う傑作長篇。
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吉村昭得意の「漂流もの作品」の一つ。
氏は事実をもとに作品化、異国の地に漂着した船乗りたちの運命は、劇的であり、同時におそろしく辛いものである。彼らの悲哀を、吉村昭はあますところなく描き出し一気読みの読破に至ります。
暑い夏の日の読書を楽しく過ごさせてくれました。感謝!