5 月の4冊(27冊)目は!
5月の4冊目は
井ノ部康之 さんの 「雪炎」:富士山最後の強力伝 です。
内容・・・・・
厳冬の富士。氷雪に閉ざされた山頂測候所へ生活物資を運ぶ強力の最後の専門職、並木宗二郎は人生の重荷を二つながら背負って21年間歩み続けた。仕事と家族を通して並木の生き方を追う。
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富士山最後の専門職強力の並木さん。長女が全盲の難病に夫婦で闘い、疲れ果てた奥さんの自殺後、幼い3人子供を男手一つで育てながら厳冬の富士山で21年間もの強力を続けた人生は大きな感動です。
心の残った一言は
「幸せはそれに数倍する悲しみと苦悩に一変する。
幸せは大きければ大きいほど、背後に重く黒い不幸の影を隠し持っているものなのだ。
数倍の不幸を背負う覚悟が必要なのだ。」
・・・長女が失明となり奥様を亡くした時の言葉である。その不幸を乗り切った感動の一生・・・