63・64.・65・66冊目は資本太平記最終巻(8)まででした! | 釣り師カッチャンの読書リスト NO LIFE NO FISHING

63・64.・65・66冊目は資本太平記最終巻(8)まででした!

文化祭準備の合間に資本太平記読破。

 

資本太平記は  吉川英治 さんの作品

 

1巻から8巻まで、一気に読破でした。

 

 

内容・・・・・・・・

  湊川に繰り広げられた楠木軍の阿修羅の奮戦。さしもの正成も“敗者復活”の足利軍に制圧された。正成の死は、後醍醐方の大堤防の決壊に等しかった。浮き足立つ新田義貞軍、帝(みかど)のあわただしい吉野ごもり。その後の楠木正行、北畠顕家の悲劇。しかし尊氏も、都にわが世の春を謳うとは見えなかった。一族の内紛?勝者の悲哀?彼は何を感じていたか。終章「黒白問答」が、その解答である。

 

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 吉川英治さん、司馬遼太郎、・・他時代小説は時間があれば多読しているが、この時代の小説は何か読んでいなかったが読み始めるや、全8巻、引き込まれてあっという間に読み終えた。

 主人公の足利尊氏だけでなく、北条高時、佐々木道誉、後醍醐天皇、楠木正成、新田義貞はじめ、天皇から庶民に至るまでの実態を知った。各人の人生観、死生観の違いが様々で一時代に交錯し吉川さんの詳細な資料で本当に面白く読み進められた。
 それにしても武家社会創世の鎌倉治世の後、長い戦乱、後醍醐対足利尊氏の波乱と怒涛の人生、晩年のはかなさ、吉田兼好との比喩も寂しく感じた。権力は必ずしも幸福になるための十分条件でない!!いつの時代にも言える事であるが・・・。