聴くのは昔から好きでしたが、自分自身が演奏する立場として無伴奏の作品や世界観に強く興味を持ったのは大学院入試の準備中でした。
またその頃、大学のホールで無伴奏作品を演奏した時に、演奏や練習でよく知っているはずの場所なのにステージ上から見える景色や背中で感じるステージの広さが全く違うものに感じ、不思議な感覚を味わいました。
管楽器は弦楽器のような和声を示せる重音奏法ができるわけでもなく、基本的には単音楽器なのでできることも限られているだろうが、制約された中での可能性に魅力も感じました。
そんな思いからリサイタルには無伴奏を1曲選曲しようと思い今まで取り組んだり、無伴奏リサイタルにしたり。
6曲あるバッハの無伴奏チェロ組曲の中で今までに1~4番まで取り組んだことがあり、次をどうしようか悩んでいました。6番は5弦チェロのために作られているので高音域での演奏が必要になり、サクソフォンでそのままの音域を保ちながら演奏するのは不可能ではないか。だけど、今やらなかったら今後この音域でやることはおそらく無い、ラストチャンスな気がする。
と意気込んだものの、思った以上の苦悩の連続(進行中…)
5月23日(木)
電気文化会館 ザ・コンサートホール
開演19時
共演 山内敦子(ピアノ)
プログラム
Delos/薮田翔一
鏡の中の鏡/アルヴォ・ペルト
Images/デヴィッド・ビーデンベンダー
無伴奏チェロ組曲第6番/バッハ
チェロソナタ 第3番/ベートーヴェン
一般3000円 学生2500円
(当日500円増)