産経新聞と言えば、誰もが知る右翼な新聞ですがw、最近、色々と話が出て来たので、少しまとめてみます。
関連して、東京新聞や、タブロイド紙、党の機関紙などについて。
誰もがご存知の通り、産経新聞はフジサンケイグループですが、その運営は、実質的にはフジテレビと夕刊フジからの資金に頼っているそうです。なんでも、世間に出ている数字(どこまで真実かは存じませんがw)では、前者が 30億/年、後者が 20億/年 で、それでも赤字スレスレだとか何とか。
記事の主要な部分を共同通信に依存している事もあり、基本的にそのウリはスクープ記事よりも政治思想というか、冷戦時代さながらの懐かしのイデオロギーですw もちろん、それはそれで、買う人がいるなら、経済原則の一つですし、何の問題もありません。日本は、あらゆる言論が認められた自由主義国家ですからね。大切なのは多様性であり、偏向を認めることです。
で、そのイデオロギーなんですが、こんな本が出まして、その内容が下のリンクような記事になっています。
http://lite-ra.com/2017/08/post-3388.html
内容自体は、数年前にビジネスジャーナルという経済誌で記事になった話と同じようなものです。ご存じないかも知れませんので、リンクを貼ります。
http://biz-journal.jp/2012/08/post_597.html
まあ簡単に言えば、産経の右翼イデオロギーは金儲けのためであって、社や記者の思想と言う訳では無い。大手の新聞としては最も左寄りである東京新聞に、産経を辞めてかなりの人数が記者として働いている、というような話です。(因みに、東京新聞は中日新聞の「東京版」で、主要記事を共有していています。本社が東京なので、実質は東京新聞は全国区で、合計発行部数は産経の倍以上あります。)
イデオロギー的にどうあれ、これはまあ当然でしょう。産経はかなり以前から、経営が危ういと言われていたし、リストラもありましたから、健全な経営の新聞社に移動するのはサラリーマンなら当たり前の話です。
ただ、この記事で思うのは、逆に言えば、産経から人を集めている東京新聞だって 「商売左翼」 だって事ですw トヨタやヤマハをはじめとする、労組の強いエリアで部数の多い中日新聞社ですから、これも経済の原則に従っただけでしょう。
なお、最近ある東京新聞社の記者が、官房長官を相手に、いわゆる「記者クラブ」の中で食ってかかっていますが、これは政治思想とかは無関係でしょう。むしろ、あの 「木で鼻を括る」 ような意味不明な回答が、なぁなぁ の記者クラブの中では当たり前になっている事の方が余程おかしい、と私は思います。政治思想とは関係無く、追求すべきは話の中身であり、権力の監視こそがマスコミの役割なんですから。
閑話休題。つまりですね、言ってみれば、どちらも読者のツボを押してる訳ですよ。全国民に売れる訳が無いのだから。
左右どちらかののツボを押してマッサージすれば、どちらも血の巡りが良くなって気持ちが良い、というかw
別にこれは両社に限った話じゃなくて、読売新聞が主筆の意思で方向性を決めている、というのは有名な話ですし、朝日新聞も急激に変わったりしましたから、まあどこも似たようなものなのでしょう。実は新聞社とはマッサージ業であった?w
だけど日経だけはニュアンスが違うから、クオリティ・ペーパーとして認められているのかも知れません。
で、そのグループ内で稼ぎ頭のフジテレビが、赤字転落という話です。下記リンク参照。
夕刊フジは、かなり前から危険水域です。下記リンクにはありませんが、この後で従業員を半減とか何とか聞きました。
となると、果たして産経新聞はいつまで持つのか、というのがあります。
すわ倒産か、という話は10年近く前からありましたが、色々やって乗り切ってきました。どうなんでしょうね?
毎日新聞も危険水域だと聞きますが、実は産経は、印刷の一部を毎日に依存していたりするんですよね。これだと、共倒れになりそうな?
夕刊フジでついでに書くと、夕刊紙というか、タブロイド紙で言うと、左寄りの日刊ゲンダイが案外と堅調のようです。一時は夕刊フジとの合併話もありましたが、ツボが違うとマッサージも上手く行かないせいか、やめたようですw
東スポは、新聞と言うよりは一連のガセを楽しむ娯楽です。日付と社名だけが正しい、と言われいますw
何しろ、いつぞや名誉棄損で訴えられた時には、自分で 「東スポ記事なんか誰も信用していない。信用に足らない娯楽記事だから、OKでしょ」 と開き直ったら一審勝訴したという事実があります。お陰でその後の別の裁判では、東スポを証拠として出した人間が、「東スポは信用できるソースにはならない」 という理由で敗訴しています。 ごくたま~に、本物のスクープがあるらしいですがw
しかし、東スポは実は結構、売れています。部数では中日新聞グループに迫る勢いです。私の聞いたプロレスファンに言わせると、あのプロレス記事は最も信用できる、本物なんだそうです。なにしろ昭和天皇が崩御された日の一面の記事は 「ブッチャー 流血」 だったとかいう伝説がありますwww
てことは、東スポも違う意味でのマッサージですかね?w
極左の「赤旗」は、御存知の通り日本共産党の機関紙ですが、黒字みたいですね。何しろそれで共産党の収入の大部分を賄っていますからね。同じ様に、公明党の機関紙である「聖教新聞」は更に売れているようです。つまり、まあこれもマッサージですねw
http://www.news-postseven.com/archives/20170424_520394.html
しかし、こうしてみると、日本が右寄りになってきたとか、極右が伸びて来た、とか言われて久しいですが、産経マッサージが増えてない事からすると、そんな事も無いような気がw
ごく一部の少々おかしな人達が騒ぎたてるとそのように見える、というだけじゃないかと。
最後に、神奈川新聞の論説委員のオピニオンを引用し、結言とします。
言論の幅が狭まれば民主主義は根元から揺らぐ。私たちが直面しているのは、新聞記者である以前に社会を構成する一員としてどのように行動するのかという問題であるはずだ。
民主主義の要諦は多様性にある。一人一人、望むままの生き方が保障されるには、それぞれが違っていてよい、違っているからこそよいという価値観が保たれていなければならない。それにはまず自らが多様なうちの一人でいることだ。
だから空気など読まない。忖度しない。おもねらない。孤立を恐れず、むしろ誇る。偏っているという批判に「ええ、偏っていますが、何か」と答える。そして、私が偏っていることが結果的に、あなたが誰かを偏っていると批判する権利を守ることになるんですよ、と言い添える。
ほかの誰のものでもない自らの言葉で絶えず論を興し、そうして民主主義を体現する存在として新聞はありたい。