禁酒94日目・禁ギャンブル36日目


こんばんは!ちみーです。本日は戸部良一、他「失敗の本質ー日本軍の組織論的研究ー」について書きたいと思いますのでお付き合い下さい。


本書は1984年に発売された本です。サブタイトルにある通り、第二次世界大戦(大東亜戦争)での日本軍の敗因について書いています。戦闘人数や飛行機などの兵器の多募ではなく、日本軍という組織構造から敗因を研究しています。約40年前の本ですが、日本軍の遺伝子が驚くほど現在の企業組織に受け継がれている事が分かります。皆さんの職場には「乾坤一擲」「不撓不屈」なんて空文虚字の作文が立派な額にはめて飾られていませんか?私の職場にはあります(T_T)。


戦時中の日本は確かに資源や人数で劣っており、敗戦の結末は変わらなかったかもしれません。ただ個別の局面をみると、あきらかに日本が有利だった戦いもあったそうです。何故その戦いを落としたか?それは日本軍組織の感情論にあったと書かれています。例えば、

「失敗を犯した部下に挽回の機会を与えるため、その部下よりも適任がいるにも関わらず任せる」

「不成功に終わる可能性が高いのは認識しているが、上級司令部に対する【一応の面目】を保つため遂行する」などなど

軍事的合理性以上に組織内の「融和」と「調和」が重視されていたのでそういったことが起き、勝たなければならない時に勝てなかったと。その結果「無条件降伏」という最悪の負け方に繋がったのです。


この本を私なりに要約すると「環境は常に変わっていくのだから、自分の常識や認識を意識して変えていかないと生き残れないよね」という事です。私も含めてですが「変わる」のって面倒くさいですよね(-_-)。職場を変わる、仕事の手順が変わる、システムが変わる。「俺はこっちの方がやりやすいんだから今のままでいいんだ!」と思います。今まで通りの方がやりやすいのは当然なんです。その方が楽なんですから。「こだわり」や「信念」なんて美辞麗句を使いますが、結局は楽したいだけなんですよね。私の会社もファックスを多用しますし、紙の書類も山積みです。

しかし私たちは人生100年時代を生きており、70、80歳まで普通に仕事をする時代です。私たちがその年齢で働いている時、同じ土俵には20代、30代の人達もいます。その世界にはシルバーシートはありませんし、あってはいけないと思います。彼らと対等に戦って勝たないとお金が得られないのは当然だと思います。その為には「こだわり」なんて物で自己正当化をせず、環境に合わせて必要に応じて過去の自分を否定し、新しい自分にならなければいけないと思うのでした(ToT)

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