個展作品解説【 霊所馮粛々 】 | 加藤掌心オフィシャルブログ「迷ったら、歩きながら考える。」Powered by Ameba

個展作品解説【 霊所馮粛々 】

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霊の憑依せる所、粛々として霊は死んだ人の魂ではなく、神をさす。神の存在するところには常に厳粛さが宿っている。という意味。古典の臨書作は、作品展に展示したことが無かったが、今回は二点書き下ろした。書道教室を預かる上で、やはり私なりのアプローチで、どうしても乗り越えなくてはならないハードルだと思ったからだ。内容は後漢の霊帝のとき、魯の太守の史晨が孔子廟の祭祀を挙行したことを記念、表彰したもので、碑陽は上奏文と孔子を讃えた銘文、碑陰は祭祀の様子と、孔子廟を修繕した史晨の功績が記されている。もとは彫り物なので、刀の質感を筆で斬り込むように再現してみた。とても楽しく制作できた一作である。340✖1350