初期仏教が好きなので

私見が大分含まれてますが


四諦

苦諦 全ての物事にはゆがみがある

 (苦=ドゥッカはゆがんだ車軸の穴を意味する)

集諦 ゆがみには原因と結果がある

 (これは12縁起によって説明される)

滅諦 ゆがみを避ければ極められる

 (涅槃=極めた状態は賑やかでなく寂静である)

道諦 極めるための道がある

 (これは8正道によって説明される)


八正道

正見 正しくゆがみを認識できること

 (認知のゆがみがない)

正思 ゆがみの元になる思考に惑わされないこと

 (悪い自動思考がない)

正語 悪い言葉を使わないこと

正業 悪いことをしないこと

正命 悪い仕事や生き方をしないこと

 (上記3つは戒といい、ルールである)

正精進 善悪に心を留め勧めたり戒めたりすること

 (やるべきことを回避せず今やること)

正念 感覚や認知を観察し気づくこと

 (アウェアフルネス、マインドフルネス)

正定 毒になる思考から離れ、単なる思考からも離れ、喜びからも離れ、苦しみからも離れ、ニュートラルになること

 (リラックス、ニュートラル、変性意識状態)


十二縁起順観

無明 悪いものが崩れて悪い潜在意識が溜まる

  (潜在意識はAIに与える元データと同じ)

行  悪い潜在意識が溜まり、考えが偏る

  (データは偏りや量で方向性をもつ)

識  考えが偏り、物事の境界を作る

  (季節を72節句に分けて考える人もいるが

   4だろうが72だろうが所詮は人の決め事)

名色 物事の境界を作るので、興味が湧く

  (認知バイアスは区別の仕方から始まる。

   例えばベンツのエンブレムを覚えると

   街にベンツが増えたように錯覚する)

六処 興味が湧くので、覗き見て聞き耳を立てる

  (大なり小なり人は神経過敏)

触  覗き見て聞き耳を立てるので、刺激がある

  (アンテナを張るから刺激は来る)

受  刺激があることで、苦楽がある

  (同じインプットでも、感じ方はそれぞれ)

愛  苦楽があることで、欲がある

  (衣食住足りても欲は尽きない)

取  欲を得ると、手放したくなくなる

  (損失回避バイアスがかかり余計に)

有  手放さないから、現状がある

  (財産に固執する人は御し易い。

   稲作定住生活は為政者に優しい)

生  現状があるから、変化がある

  (ここで生は、全く新しい始まりではなく、

   輪廻の下僕の再スタートを意味している。)

老死 変化があるから、崩れてゆく

  (ここで老死は砂漠の終末的な終わりではなく

   肥沃な輪廻の土地へ還る肥料を指す)


十二縁起逆観

無明 崩れないから、悪い潜在意識が溜まらない

  (眼を肥えさせるため良いものしか触れない)

行  悪い潜在意識が溜まらない、考えが偏らない

  (性善説でいきれば悪い衝動はおきない)

識  考えが偏らないので、境界を作らない

  (無駄な区別は脳のリソースの無駄)

名色 境界を作らないので、興味が湧かない

  (悪い知識がなければ悪い興味は抱かない)

六処 興味が湧かず、覗き見ず聞き耳も立てない

  (興味がなければ存在しないのと同じ)

触  覗き見ず聞き耳を立たないので、刺激がない

  (エゴサーチしなければ心は穏やか)

受  刺激がないので、苦楽もない

  (楽しみも徐々にしか求めない)

愛  苦楽がないので、欲もない

  (タバコが吸いたい欲は15秒で収まるとか)

取  欲がないので、手放すものもない

  (生活習慣の改善は毎日の積み重ね)

有  手放すものがないので、現状もない

  (喫煙所とかタバコタイムも忘れよう)

生  現状がないので、変化もない

  (関与しなければ変化はない。例えば

   政権交代とかも私にとって変化ではない。)

老死 変化がなければ、崩れない

  (崩れるも何も関与しないなら、ゆがまない)


以上。初期仏教すばらしい。

抽象レイヤーの自由なこと。