『きらきらひかる』江國文学の金字塔的作品です。

この本はすごい!今までの恋愛観をくつがえされるような一冊です。


本当の優しさってなんなのだろう、ただ優しいだけではいけないのではないか、とこの本は語っているように思います。

優しさは時として鋭利な刃物にも凶器にもなりえます。その凶器は自分への劣等感や嫌悪感をあらわに浮き彫りにします。

こんな劣等感や嫌悪感。これをどう払拭していくかが大事ですよね。昇華すると言ってもいいかもしれませんが、それを探すことが人を愛することなのかもしれませんね。

人を愛して、人から愛されて気付くことってたくさんありますもんね。

自分の尺度で自分の定規で他人をはかるよなことをしてはいけません。

人が千差万別なようにその定規は千差万別なほど人を愛せるような、そんな気がしました。


・読んだ日:'98/04/03。


『きらきらひかる』 『きらきらひかる』 - 江國 香織
出版社 : 講談社
出版日 : 1995/06/29
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