古代中国の周代~東晋までの宰相たちの列伝。
人物は、管仲・子産・晏子・商鞅・孟嘗君・李欺・蕭何・陳平・公孫弘・諸葛孔明の10人で、
「宰相とは名軍師や名参謀ではなく、王佐として補佐する者である。」という定義のもとに善悪区別せずに取り混ぜて扱っている点に好感が持てます。
あくまでも冷静に、宰相としての力があった人という考えなんですね。
その補佐する君主には当然名君も凡君も暗君も愚君もいます。
名声を得たとしても、うとまれてしまったり挙句の果てには命を狙われてしまう危険すらあります。
そんな状況でのバランス感覚、軍事・外交・政治それぞれへの力、君主をいさめる説得力などなど、さまざまな才能や能力が必要になります。
でも宰相として一番必要なのは世の中を定めることなのかもしれません。
人には、ナンバーワンタイプ、つまりリーダーシップを取って先頭に立つ方と、
ナンバーツータイプ、影で支える裏方がいるような気がします。
こういったいろんな宰相たちの生き方は今の私たちにも大きく役立つのではないか、と感じました。
また、中国の古代の歴史の入門書としてはもってこいのような内容でした。
マニアな方や、もっと深く面白い内容を知りたい方には物足りないかもしれませんが、
この時代の背景など、広く浅く知っておきたい人にはすごくいい本ではないかな、と思いました。
・読んだ日:'00/05/12~05/14。
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『中国宰相列伝』
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