歴代中国16人の傑物の列伝。
これを「偉人」とせずに、「傑物」とした着眼点が面白いです。
この「傑物」とは、劉邦ではなく名軍師張良、朱元璋ではなく名参謀劉基、孫文ではなく名将軍左宗棠を取り上げるということで、それが歴史の影に隠れがちな№2に脚光を当てていてすごく嬉しいです。
今回取り上げた人たちを挙げると・・・
范蠡・子貢・呂不韋・張良・漢の宣帝・曹操・苻堅・張説・馮道・王安石・耶律楚材・劉基・鄭和・順治帝・左宗棠・黄興。
もうこの人物を見ただけでこの本の特徴が分かります。
彼らは自分の役割や自分の立場をよく分かっている人たちでした。
もしかしたら誰かに仕えるとはそういうことなのかもしれません。
しかし、おもねることなくへつらうことなく自分を表現し続けました。
もしかしたら誰かを補佐するとはそういうことなのかもしれません。
でも彼らは誰かに仕えるという気持ちだったのでしょうか?彼らの気概や気骨は天に仕え、時代に仕えた男たちだったような気がします。
それだからこそこうやって時代を超えて時空を超えて、光彩を放ち心に訴えかけてくるのではないかな、という気がしました。
・読んだ日:'98/03/10。
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『中国傑物伝』
- 陳 舜臣 出版年 : '94/09(書籍は'91/3/10出版) |
