出迎え
<前回のあらすじ>
任命式前に久しぶりに雑談を女子と交わした俺。
うちの学園祭なんて来ない方が良いよ、とかいろいろ話す。
任命式ではなんかアドバイスとかもくれたし、
ちょっと仲良くなった気分だ。
今回はとうとう向こうの生徒が来る日。
どうする、俺? どうなる、俺?
今日はとうとう向こうの生徒が来るので市役所で出迎えをしなくてはいけない。
でも出迎えの前にとりあえず衣装合わせをして
パラパラを踊ろうという事で公民館へいって来た。
とりあえずflagを完成させちゃおうという事で
flag係の俺が公民館にflagを持っていってうちわを貼りつけた。
で次は衣装合わせですよ。
「うちらがトイレいって着替えるのもめんどいから
ちょっと俺君トイレいって着替えてくれる?」
と中澤さんにいわれ、従う俺。
「やっぱこういう時は多い方が有利よねー」とかいう声を背にし、
「そんなんずっとそうだったろ
」とか思いながら
着替えを持ってトイレに行き、着替えて来ました。
で元の部屋に帰ってきて普通に部屋のドアを開けてしまおうとした俺。
「うわ、やべ、ミスるとこだった」と思ったのは
ドアノブを握ろうとした頃。
危ねぇ、危ねぇ。
また俺の評価が落ちるとこだった。
何も考えないで行動すると危ないという事を学びました。
「でもどうやってもう着替えた事を伝えたもんかなー」と
思ってると中澤さんがドアを開けてくれた。
で第1声が「あ、ミッキーがいる」だった。
うぜぇ。
このパラパラではミッキーマウスマーチのユーロビート版を
使ってるからミッキーのサンバイザー(840円のを買わされた)
と黒のシャツ、制服のズボン、母さんが作った蝶ネクタイ
というふざけたいでたちで踊る事になってたのよ。
女子勢もそれぞれ赤に白の水玉の布のお手製スカートと
黒のシャツにミニーのカチューシャという
これまたハロウィンの衣装みたいなカッコで踊るわけ。
まぁーそんなふざけた格好でいつものパラパラを踊り
弱気さんなんか「みんなかわいいから写真撮ろうよー」
とかいって写真撮ってるし。
もうなんかそのテンションについていけません・・・
俺はいつも端で笑いながらピースするしかありません。
生きる道など残されていません。
しかも真ん中なんて行ったらたまったもんじゃない。
女子と肌がふれるだろうが!!!
それはちょっと俺には刺激が強いので回避の方向で。
「じゃあ、とりあえず衣装着て踊れたしもうすぐ
向こうの子達も来るから着替えよっか」と中澤さんが言うと
俺がいるのに上を脱ぎだすふにゃさん。
くぁwせdrftgyふじこ。
おいおい・・・俺を殺す気ですか?
女子勢の中で一番かわいい女子が服を脱ぎだすという奇跡。
「ちょっとふにゃ、何やってんの。まだ俺君いるから」
でふにゃさんもまたあせって「うぉう」みたいな声を出して
あわてて着るふにゃさん。
「もぉー、急に脱ぎだすからどうしたのかと思ったよー。
俺君、見てないよね?」
いやいやそんな不可抗力見てるに決まってんじゃん!
でもそこで「yes」といったら殺される。
そこで俺のいったセリフとは?
「はい、全然見えてなかったんで大丈夫でしたよ」
あ、また墓穴掘った。
「それ見たって言ってることになってるじゃん! やべぇ、俺のアホ!」
と思ったけど今回はリーダーさんが突っ込んでこなかったのでセーフ。
俺がトイレで着替えて戻ってきてノックしたらさ、
中澤さんが「まだだからもう少し待って」っていうから待ってたの。
そしたらね・・・ちょっと忘れられた。
それから7分くらい待ったね。
「またノックすりゃいいじゃない」と思うかもしれないけど
こっちは1回ノックしてんだぜ?
でまたノックして本当に着替えてる最中だったら
「こいつせわしない奴だな」とか思われるじゃん!
そういうことですら恐れる小心人間なんだよ、俺は。
でその後、中から「あ、俺くんのこと忘れてたー」
とかいう声が聞こえて「ごめんごめん、聞こえてたー?」
とか言いながらあけるんだもん。
もうだめぽ・・・orz
で気を取り直してバスが来る市役所前に向かったのです。
でバスが来るのを市役所前で待ってたわけだが
みんな向こうの生徒の名前覚えてないのね。
団長からメールで「○○の子」という風に呼ばないように、
とのお達しが出てたから俺は来る途中で憶えてたのに。
なんだそれ、指示されたことは最低限しようよ。
全く大学生すら覚えてないのか、あきれた。
一応向こうの生徒たちに呼称をつけよう。
双子・・・メガネさんとかなり似ているので双子。
踊りが得意らしい。
テンション・・・いつもテンション高いからテンション。
日系が多い中唯一のパツキン美女。
お笑い・・・180cmもある巨漢でデブだけど周りを笑わして
ばっかりいるからお笑い。下ネタ多し。
べジータ・・・宗教上の理由でベジタリアンだからベジータ。
巨乳・・・そのまんま巨乳だから巨乳。Eはあると見た。
腐女子・・・すごい日本のアニメについて知ってるから腐女子。
友達はもっとすごいらしい。そのため俺と結構話が合う。
栗山・・・小学校の同級生、栗山に似てるから栗山。
俺はアメリカで彼の家に泊まる。
セクシー・・・なんかセクシーな感じだからセクシー。
結構美人。向こうにボーイフレンドがいるらしい。
こんな感じ。
でflagを掲げながら「welcome to ○○」とか言ってると
向こうの生徒がバスの中から逆にこっちの写真を撮ってくる。
「欧米のサッカー代表か!」とか心の中で突っ込みを入れてると、
みんなが降りてくる。
でまぁ「nice to meet you」位のことは言おうかと思ったら、
「男の子男の子、俺君はどこ?」とか言って
こっちの留学委員会の委員長のおばさんが俺を探してる。
俺は「あ、はい。ここにいますけど」というとそのおばさん
「そんなバッグおいて荷物運び手伝いなさい! 男なんだから!」
とかいわれ、いきなりバッグをひったくられたかと思うとバスの方へ押される俺。
「なんだなんだいきなり。荷物運びかよ」と
ちょっとキレ口調で言ってしまったよ。
はぁ? ふざけんなと。
女ってなんか力仕事だけ男だからという理由で押し付けるくせに
デスクワークだけは「女性の社会進出だ」とかいって進んでやるよな。
そんなん男女平等って言わないんだかんな。
ふざけんなよ?
まぁそんなことはいいとしてバスの中に入って
運転手さんが運んでくる荷物を入り口から栗山君に渡す。
でそれをお笑い君が受け取って地面に置く
みたいなスタイルで運んでいったんだけど、それっておかしくない?
普通図体の1番でかいお笑い君が俺の位置につくべきじゃない?
そんなこと言ってもどうしようもないけど。
でちょっと壁との間に挟まって取れなかった時に
「sorry」とか言っちゃったよ。
初英語がそんなんとはやるせねぇな。
で「なにやらせとんねん」とか言いながらバスから降りて
バッグを取るとベジータさんが挨拶して来た。
「nice to meet you. I'm ベジータ. call me ベジータ」
みたいな。もちろんベジータってとこは本名だよ?
で俺はちょっとあわてちゃって
「Oh, nice to meet you. I'm 俺.・・・」
しか言えなかった。
いきなり緊張しまくり。
で握手されて終わり。
なにやってんだ俺・・・
で全員で集合写真を撮ったりして出迎えは終わった。
帰りに団長、弱気さん、広末さんと一緒に駅までいった。
で広末さんに話しかけられなくて黙る俺。
団長と弱気さんは2人で話してる。
こういう時は俺らに振ってくださいよ。
意を決して俺が「テスト・・・」とか言うとあっちも
なんかいってくるというベタ展開。
でどうぞどうぞ状態で俺が「テストどうだった?」とか聞く。
「あぁー、まだ全部は返ってきてないんだけど英語赤点取っちゃった」
「えぇぇええ!! それはまずいだろー。もうすぐ向こう行くんだぜ?」
と返す。
「そうなんだよねー。うちも赤点取る予定じゃなかったんだけどねー」
「まぁでも俺もそんな英語の成績よくないから人のこといえないけどね」
「どれくらいなの?」
「今日帰ってきた英語のReedingは5かな」
「え! 5っていいじゃん!」
「あぁ、10段階評価でだから」
「あぁ、そういう事ね」
とか話してると弱気さんが
「そうなんだよねー。私のとこも10段階評価だった。
10段階評価って得なんだよね。
受験のときとか5段階評価にするんだけど
単純に÷2じゃなくて7でも5だったりするんだよー」
と話題を奪っていく。
でまたその後団長と話し始めちゃったから
話すことなくなちまったじゃないか。
でしょうがないから「試験休みがあるか」とかそんな話で盛り上がってた。
今俺が1番話せてんのはたぶん広末さんです。(つづく)